「新しい女」の到来―平塚らいてうと漱石

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「新しい女」の到来―平塚らいてうと漱石

  • 佐々木英昭
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 名古屋大学出版会(1994/10発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 363,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784815802431
  • NDC分類 289
  • Cコード C3095

出版社内容情報

死と神秘の世界を透視した”過剰なる女”、平塚らいてう。謎に満ちたその生
に分け入り、彼女のフェミニズムの核心に触れるとともに、奇妙な心中未遂事
件--煤煙事件--を通して、このらいてうと接近遭遇した漱石の、”解釈小
説”『こゝろ』に到る女性像と小説作法の変転を解読する。日本比較文学会
賞受賞。

内容説明

過剰としての平塚らいてう。死と神秘の世界を透視した“過剰”なる女の生に分け入り、そのフェミニズムの核心に触れるとともに、奇妙な心中未遂事件を通して彼女と接近遭遇した漱石の女性観・文学観の転変を解読。

目次

第1部 情死劇調書―平塚らいてうと「煤煙事件」
第2部 死界の太陽―見者平塚らいてう
第3部 漱石文学の中のらいてう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

17
漱石の弟子の一人、森田草平とのちに平塚らいてうと名乗ることになる若く美しい女性とがおこした「心中未遂」事件が、世間に、そして漱石の作品に与えた影響を分析する本。大学の出版会から出ている学者さんの評論なんてきっと小難しいに違いないと思いつつも、おそるおそる読み始めたら……これがめちゃくちゃ面白かった。2017/04/12

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