出版社内容情報
死と神秘の世界を透視した”過剰なる女”、平塚らいてう。謎に満ちたその生
に分け入り、彼女のフェミニズムの核心に触れるとともに、奇妙な心中未遂事
件--煤煙事件--を通して、このらいてうと接近遭遇した漱石の、”解釈小
説”『こゝろ』に到る女性像と小説作法の変転を解読する。日本比較文学会
賞受賞。
内容説明
過剰としての平塚らいてう。死と神秘の世界を透視した“過剰”なる女の生に分け入り、そのフェミニズムの核心に触れるとともに、奇妙な心中未遂事件を通して彼女と接近遭遇した漱石の女性観・文学観の転変を解読。
目次
第1部 情死劇調書―平塚らいてうと「煤煙事件」
第2部 死界の太陽―見者平塚らいてう
第3部 漱石文学の中のらいてう