日評ベーシック・シリーズ<br> 表現型可塑性の生物学―生態発生学入門

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日評ベーシック・シリーズ
表現型可塑性の生物学―生態発生学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 216p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535806573
  • NDC分類 468
  • Cコード C3345

出版社内容情報

同じ遺伝子型をもつのに形や行動が環境により変化するのはなぜか。ゆるさ(可塑性)が生む多様性と進化。待望のシリーズ第3弾。

第1章 生態・発生・進化をどう理解するか
1.1 生態学とは
1.2 発生と環境――環境とゲノムのインターフェイス=表現型
1.3 生態発生学
1.4 分子社会生物学と社会性の進化
第2章 分子生物学と進化発生学の発展
2.1 分子生物学の発展
2.2 分子生物学の技術
2.3 次世代シーケンス時代の到来
2.4 進歩する遺伝子機能解析の技術
2.5 進化発生学 Evo-Devo
第3章 生態発生学の幕開け
3.1 発生学と発生生物学
3.2 表現型可塑性の生物学
3.3 リアクション・ノーム
3.4 遺伝か環境か
3.5 動物における表現型可塑性の例
3.6 表現型多型の生成過程
3.7 エピジェネティック・ランドスケープ
3.8 最近の可塑性に関する研究動向
第4章 社会性昆虫シロアリの社会行動とカースト多型
4.1 コウグンシロアリとの出会い
4.2 熱帯におけるシロアリの多様性
4.3 シロアリの系統学的位置
4.4 カースト間の分業
4.5 シロアリの生活史とカースト分化経路
4.6 コウグンシロアリの採餌行動
4.7 コウグンシロアリの栄養生態
4.8 ワーカー間の分業と多型ワーカーの発見
4.9 社会行動と個体発生の制御
第5章 カースト分化の発生機構
5.1 カースト分化研究のための材料の選定
5.2 カースト分化経路
5.3 屋久島にてオオシロアリ採集
5.4 幼若ホルモン類自体による兵隊分化過程の誘導
5.5 カースト分化における形態形成
5.6 前兵隊ステージの間の成長
5.7 テングシロアリ兵隊の額腺突起原基
5.8 幼若ホルモンによる制御
5.9 インスリン経路とカースト分化
5.10 ツールキット遺伝子
5.11 個体間相互作用によるカースト分化制御
5.12 ソシオゲノミクス・分子社会生物学とは
5.13 社会性にかかわる遺伝子の発現
5.14 親子関係の分子基盤
5.15 順位行動に関わる生理機構
5.16 繁殖的グランドプラン仮説
第6章 アブラムシの表現型多型
6.1 北海道のユキムシ
6.2 翅多型
6.3 繁殖多型
6.4 オス産生の仕掛け
6.5 胚発生の多型
6.6 アブラムシにみられる真社会性――兵隊アブラムシ
6.7 これからのアブラムシ生物学
第7章 ミジンコの誘導防御
7.1 ミジンコとは
7.2 ミジンコの生活史
7.3 ミジンコにみられる形態輪廻(季節的形態変化)
7.4 誘導防御
7.5 ネックティースの形成機構
7.6 カイロモン感受期
7.7 体サイズと防御形態のトレードオフ
7.8 防御形態形成の分子機構
7.9 リアクションノームの進化
7.10 繁殖多型
7.11 ミジンコにおける幼若ホルモン受容機構
7.12 低酸素に対するヘモグロビン合成
7.13 ミジンコも可塑性の権化
第8章 性的二型と表現型可塑性
8.1 性的二型と表現型可塑性
8.2 温度依存的性決定
8.3 共生・寄生微生物による性の操作
8.4 性特異的形質
8.5 糞虫の角形質の発生と進化
8.6 糞虫における角の二型の適応的意義とトレードオフ
8.7 クワガタムシ類にみられる大顎形態の性的二型
8.8 性的形質の進化――クロスセクシャル・トランスファー
第9章 氏か育ちか――生態発生学の応用的側面
9.1 環境要因とヒトとのかかわり
9.2 催奇性因子――胚発生における環境の影響
9.3 内分泌攪乱物質
9.4 ヒトの発生過程における遺伝的要因と環境要因
9.5 環境と疾病
第10章 表現型可塑性と生物の進化

三浦 徹[ミウラ トオル]
北海道大学理学部生物学科准教授/北海道大学大学院環境科学院地球環境科学研究院生物圏科学専攻生態遺伝学コース准教授

内容説明

「生まれつき」の性質は、環境しだいで変化する。一卵性双生児でも異なる性格に育つのは、なぜ「当たり前」なのだろうか。社会性昆虫が、働きアリと女王アリに「分業」する仕組みが、ヒントになる。生物のもつ柔軟性=「表現型可塑性」を手がかりに、生物進化の謎に挑む。

目次

第1章 生態・発生・進化をどう理解するか
第2章 分子生物学と進化発生学の発展
第3章 生態発生学の幕開け
第4章 社会性昆虫シロアリの社会行動とカースト多型
第5章 カースト分化の発生機構
第6章 アブラムシの表現型多型
第7章 ミジンコの誘導防御
第8章 性的二型と表現型可塑性
第9章 氏か育ちか―生態発生学の応用的側面
第10章 表現型可塑性と進化

著者等紹介

三浦徹[ミウラトオル]
1999年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(理学)。1999年日本学術振興会特別研究員(PD)。2000年東京大学大学院総合文化研究科助手。2004年北海道大学大学院地球環境科学研究科助教授(2007年に准教授に職名変更)。現在、北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mame0729

1
面白かった~。シロアリ、アブラムシ、ミジンコ、クワガタの表現型可塑性について著者自身の研究を中心に書かれているが、生態学・発生学・進化学が結び付いてきた歴史から丁寧に説明されており、生物学専攻の大学生向けの入門書としてもとても良い。ヒトの胚発生時における化学物質の影響と進化理論についても少し触れている。2018/12/12

gachin

0
反応基準の例はあんまりなくてほとんどが表現型多型に紙面が割かれている。進化に対する示唆は薄め。

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