出版社内容情報
開花の準備に一年もかけるサクラ。
育てる人にやさしい声をかけられた園芸植物。
触られて葉を閉じるオジギソウ。
暗い中でも上へ上へと伸びるモヤシ。
金鉱脈を「探し当てた」ユーカリ。
あの植物たちの思いとは!?
ベストセラー『植物はすごい』著者による、
植物の驚きの生き方を学ぶ最新刊。
~「はじめに」より~
私の専門は「植物生理学」というもので、「植物の生き方」を対象とする分野です。そして、私は、「植物たちは生き方の極意を知っており、たくましく命を守って生きているということを、多くの人に知ってほしい」と思っています。そのため、植物に心や心意気、気持ちを感じる事例を紹介する機会をいただくことは嬉しいことです。もし、それが読者のより良い人生や生き方につながるのなら、望外の喜びになります。
内容説明
植物生理学の専門家が植物たちの心に思いをめぐらす。「心」を切り口にして、植物たちの生き方を支える巧みな性質やしくみに迫る。モヤシ、ユーカリ、サボテン、キキョウ、キンシバイ、ゲッカビジン、オシロイバナ、エンドウ、スミレ、ホトケノザ、タンポポ、イチゴ、アサガオ、モクレン、ホウレンソウ、ムギ、イラクサ、ヒガンバナ、アセビ、ハエトリソウ、チューリップ、クスノキ、オジギソウ、コスモス、カーネーション、サクラ、ウメ、キク…。多くの植物が登場。
目次
第一章 植物たちの生き方に心を感じる(植物たちは、「動きまわりたい」と思っているのか?;植物たちは、「光を欲しい」と思っているのか?;植物たちは、「水を欲しい」と思っているのか?;植物たちは、「二酸化炭素を欲しい」と思っているのか?)
第二章 子孫の繁栄を願う親心(植物たちが、花に込める思いとは?;「一人ででも、子どもを残したい」という思いを遂げる!)
第三章 からだを守り、命をつなぐための心意気(「暑さや寒さに打ち勝つ!」という心意気;「紫外線に負けない!」という心意気;食べられる宿命に備える心意気)
第四章 まるで心があるかのような反応(刺激に反応する心があるかのようなしくみ;人間の刺激に心で反応するようなしくみ)
第五章 植物の心、日本の心(サクラの心情を探る!;「日本人の心の花」は?)
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
1947年京都生まれ。農学博士、植物学者。専門は植物生理学。京都大学農学部卒業、同大学院博士課程修了。スミソニアン研究所博士研究員、甲南大学理工学部教授等を経て、同大学名誉教授。NHKラジオ番組「子ども科学電話相談」でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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