ＧＡ文庫 プロジェクト・ニル〈２〉―灰に呑まれた世界の終わり、或いは少女を救う物語

畑 リンタロウ【著】

ＳＢクリエイティブ（2025/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 336p／高さ 15cm
• 商品コード 9784815628284
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

GA文庫大賞《銀賞》受賞作の第2弾！

失われた旧時代の謎を解き明かす。
物語は灰化層の底へ――失敗作の少女を救う物語、第2弾。

終わる世界を救うための『ニル計画』――その被検体の少女・ニルと再会し、記憶を取り戻したマガミ。彼らは白クジラとの戦いで大破した飛行艇の代わりを求めて、飛行都市・バラカジャへと向かった。
バラカジャは、地表を覆う有害物質・灰化層の下に埋もれた旧時代の遺物を有効活用するため、空に引き上げることを専業としている。ニルも新たな飛行艇の引き上げ作業に加わるが、突如地上から攻撃を受けてマガミとともに灰化層の底へと落下してしまう。そこで二人が目にした、隠された世界の真実とは――？
「帰ろう、マガミ。僕たちの空へ」
これは、終わる世界に抗う少女と未来を拓く物語。

内容説明

終わる世界を救うための『ニル計画』―その被検体の少女・ニルと再会し、記憶を取り戻したマガミ。彼らは白クジラとの戦いで大破した飛行艇の代わりを求めて、飛行都市・バラカジャへと向かった。バラカジャは、地表を覆う有害物質・灰化層の下に埋もれた旧時代の遺物を有効活用するため、空に引き上げることを専業としている。ニルも新たな飛行艇の引き上げ作業に加わるが、突如地上から攻撃を受けてマガミとともに灰化層の底へと落下してしまう。そこで二人が目にした、隠された世界の真実とは―？「帰ろう、マガミ。僕たちの空へ」これは、終わる世界に抗う少女と未来を拓く物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[オセロ]

大破した飛空挺の代わりを求めて飛空都市に向かったマガミとニルが思いがけずに落下した灰下層。そこで見つけた旧時代の遺産から様々な謎が浮かび上がり…。ここから面白くなりそうってところで打ち切りがほぼ確定。たしかに荒削りなところはあるものの、GA文庫大賞銀賞受賞作に対してこの扱いはいかがなものと…

2025/06/06

[よっち]

『ニル計画』の被検体の少女ニルと再会し、記憶を取り戻したマガミ。白クジラとの戦いで大破した飛行艇の代わりを求めて、飛行都市バラカジャへと向かう第2弾。灰化層の下に埋もれた旧時代の遺物を空に引き上げることを専業するバラカジャ。その引き上げ作業に加わる中、突如地上からの攻撃で灰化層の底へと落下してしまう2人。すっかりマガミに懐いたニルが微笑ましい一方、バラカジャの特異なあり方、アニマの宿命なども知っていく中で、生存が難しい状況に陥りながらもギリギリまで生き延びることを諦めない2人と仲間たちの絆が印象的でした。

2025/05/14

[鰹よろし]

率先して食事の準備をするルシオラに、そのお手伝いに奔走するネブラ。おかわり遠慮しいノクス。アニマ三姉妹の絆が泣ける。そのコミュニティの一員として受け入れられる様になって一気にキャラが動き出す感覚んほぉ～。ここで終わらせていい作品じゃない。映像化しないかなこれ。

2025/05/28

[うんとこしょ]

『プロジェクト・ニル』は、中高生が夏休みにふと手を取ったは最後、読み耽ってしまい、綺麗な青空の先に存在するはずのボーイミーツガールを夢想し、焦がれてしまう、そういう物語である。青少年でなくなった読者は、忘れてしまっていた心のなかの青少年を呼び出し、じぶんの情緒を噛み締めなければならない。若者でなくなりつつあってもさ、空の上に、ニルのような運命が居ることを、あきらめなくてもいいよな……？　というか、続刊を期待しています。

2025/05/18