内容説明
心の豊かさ、ことばの力―古くて新しい古典のいのちを、日本の文学・文化を先導する10人の知性と古典文学研究者が熱く、楽しく語り合う。
目次
古典と私の人生(秋山虔)
日本文化と古典文学(ドナルド・キーン)
百人一首―言葉に出会う楽しみ(俵万智)
日本の恋歌を語る(金子兜太;佐佐木幸綱)
宮のうた、里のうた(丸谷才一)
王朝和歌―心、そして物(竹西寛子)
藤原定家の千年(田辺聖子;冷泉貴実子)
“うた”、そのレトリックを考える(岡井隆)
著者等紹介
久保田淳[クボタジュン]
昭和8年東京の生まれ。昭和31年東京大学文学部国語国文学科卒業。同36年同大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程修了。文学博士。東京大学助手、白百合女子大学助教授、東京大学助教授、同教授を経て、白百合女子大学教授。東京大学名誉教授
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感想・レビュー
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chisarunn
7
新古今と藤原定家の久保田淳先生の、作家・研究者の方々との対談集。固有名詞や難しい漢字にはふりがなが、専門的な話にはさりげない解説が入ってるので読みやすい。源氏物語の秋山虔先生とのお話で、秋山先生が新古今は「イメージが輻輳してしちめんどくさい、からっとした古今集のほうが好き」とおっしゃった際に、久保田先生が「私はしちめんどくさいのが好きです(笑)」と返されたのが印象的。久保田先生、自分もしちめんどくさい男が好きです。ただし小説の中限定です。2022/06/16
さき
3
尊敬してやまない久保田淳先生!1番興奮したのは、やはり心の師匠とも呼ぶべき秋山虔先生との対談でしょうか。それにしてもどの御方も知識量が半端なくて「すごい」の一言に尽きる…自分も精進せねば!2013/12/05