出版社内容情報
「日本は豊かな国」「日本は経済大国」、それはもはや過去の話。
いま、世界経済における日本の現在地は、モノの値段・給料・不動産の価格などから見ても「安い国」になります。
世界の優良企業トップ50社でも、日本の企業でランクインしたのは0。すっかり「稼げない国」「競争力の低い国」「安い国」になってしまった日本の経済は、これからどうなるのか?
池上さんが、世界各国の「モノの値段」「賃金」「不動産価格」から世界経済の流れを読み解きます。
◎世界的に物価があがっている「インフレ時代」ってどういうこと?
◎いま日本が安い国って、どういうこと?
◎そもそも日本経済がずっと不景気だった理由は?
世界の潮流のなかで、日本の経済が停滞している理由や、今後の日本経済が復活するポイントを説く1冊です。
内容説明
インフレには、「良いインフレ」と「悪いインフレ」があります。景気が良くなって給料が上がり、みんなが盛んに買い物をするようになると、需要が伸びて、物価が上がります。これは「良いインフレ」です。一方、円安で燃料代や電気代が上がり、その結果物価が上がっては、買い物をする気になれません。これが「悪いインフレ」です。さて、私たちはいま、「良いインフレ」を迎えているのでしょうか。それとも「悪いインフレ」に直面しているのでしょうか。それを判断するのは、あなたです。そのための判断材料を提示しているのが、この本です。
目次
第1章 世界インフレ時代―物価や賃金が世界で上がっているのはなぜ?(アメリカや欧州を襲った記録的なインフレ;主要国の平均年収の推移。取り残される日本 ほか)
第2章 日本はいま「安い国」!?―世界のなかの日本経済の現在地(GDPは世界第3位なのに「安い国」?;「安い日本」に押し寄せる外国人観光客 ほか)
第3章 日本経済が30年以上不景気な理由―日本人の性格が影響している!?(最低賃金は上がったけれど…;最低賃金はどうやって決まるの? ほか)
第4章 日本が好景気になると、どう変わる?―モノの値段が高くても売れる!?(好景気になると生活はどう変わるの?;食べ放題や回転寿司が少ない! ほか)
第5章 日本経済は復活するのか?―新しい日本経済の形(デフレから抜け出せないまま人口減少社会に突入;インバウンドが日本経済再興の起爆剤に! ほか)
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、NHKに記者として入局。さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。1994年4月から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。わかりやすく丁寧な解説に子どもだけでなく大人まで幅広い人気を得る。2005年3月、NHK退職を機にフリーランスのジャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活動。名城大学教授、東京工業大学特命教授など、6大学で教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せっちゃんさん
ランラン
ふくとみん
ちい
アーキー