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出版社内容情報
「最初に好きになった人が、最愛だなんて限らないでしょ?」
甘美で不健全な欲望が交錯する、最も危険な青春が幕を開ける――
恋愛リアリティ番組『僕らの季節』。
この番組では、全国の美男美女の高校生が集められ、甘く爽やかな青春を送る。
全ての10代が憧れるアオハルの楽園。――そう、表向きには。
その実情は、芸能界へ進出するために青春を切り売りする偽りの学園。
蒼志もまた、脚本通りで予定調和の青春を送っていく……はずだった。
「決めたの。――ボクセツで、本物の恋人を選んでもらおうって」
初恋を叶えに来たというカレン。
脚本上で恋人になるはずのエマ。
そして秘密の関係を続ける明日香。
カメラの前で淡い青春を送る傍ら、表には出せない不健全な関係が交錯し、欲望の底に堕ちていく。
今、最も危険な青春が幕を開ける。
内容説明
恋愛リアリティ番組『僕らの季節』。この番組では、全国の美男美女の高校生が集められ、甘く爽やかな青春を送る。全ての10代が憧れるアオハルの楽園。―そう、表向きには。その実情は、芸能界へ進出するために青春を切り売りする偽りの学園。蒼志もまた、脚本通りで予定調和の青春を送っていく…はずだった。「決めたの。―ボクセツで、本物の恋人を選んでもらおうって」初恋を叶えに来たというカレン。脚本上で恋人になるはずのエマ。そして秘密の関係を続ける明日香。カメラの前で淡い青春を送る傍ら、表には出せない不健全な関係が交錯し、欲望の底に堕ちていく。今、最も危険な青春が幕を開ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
甘美で不健全な欲望が交錯する恋愛リアリティ番組『僕らの季節』。脚本通りで予定調和の青春を送る蒼志の前に、初恋を叶えに来たというカレンが現れる青春小説。アオハルの楽園というイメージとは裏腹に、青春を切り売りする偽りの学園で二番手を自認する日々を送る蒼志が、真っ直ぐなカレンと出会い心揺さぶられていく展開で、脚本通りに恋人になりきるエマや、番組優先で両想いなのに振った明日香も絡めながら、彼女たちのために奔走して懸命に向き合う姿に、ヒロインたちの本音も見えてきましたけど、構図が変わったこれからの展開が楽しみです。2024/04/13
真白優樹
15
社会現象を巻き起こしている恋愛リアリティー番組にて、人気者の少年が飛び入り参加した少女に真っ直ぐな恋心を向けられ始まる物語。―――偽物に彩られ死んだ青春の中、生きた本物を求めて。 終われない恋、偽る恋、そして真っ直ぐな恋。三者三様の恋、そこにそれぞれの背徳感が絡まる事で送られるラブコメであり、背筋を掴まれるような淫靡さもある背徳感のある、正にゾクゾクする面白さのある物語である。始まって結ばれ、だけどその裏にある嘘には気づかずに。知らぬ間に操り糸にて操られる少年はどんな深みへ。 次巻も勿論楽しみである。2024/04/15
椎名
9
恋愛リアリティ番組というものに一切触れたことがないためそれらに関しての感想はなんとも言えないが、青春を切り売りし、作り物という偽物にまみれたなかだからこそ〝本物〟に惹かれてしまうという円環のような構造だ。カレンに何かしらがあるのはわかっていたが、対主人公用に仕立てられた汚れきったなかでこそ光るヒロイン像が今後どこまで戦っていけるのか楽しみ。正しくエンタメ恋愛劇ですなあ。2024/04/23
たまご
9
物語の設定にはやや荒削りな感があるも、ラブコメには珍しいシチュと先が読めない不穏さが読書欲を唆る。三人のヒロイン達も魅力的でした。しかしながら肝心の物語が物足りない。特にエッの流れがよく分からない理由で何度も中途半端に終わるの展開がどうしても納得いかなかった。また役柄もあるとは言え、フラフラとする主人公にどうしても感情移入が出来ない。背徳感や爛れた恋模様を描くのならば、これでもかってくらいに徹底的に振り切って欲しかったですね。寸止めとかほんと萎える…。そういった点で消化不良になってしまったのは残念でした。2024/04/17
とってぃー
9
恋愛リアリティショー番組を題材する背徳青春ラブコメ。3人のヒロインと関係を深めながら明かされる主人公よ複雑な感情に心が打たれました!また、番組を通して積み上げてしまった嘘との葛藤がよかったですね〜!ヒロインたちは作中の艶かしい表現のオンパレードでとても魅力的なことが伝わってきて、主人公の葛藤がこれでもないほどひしひしと感じられました。またそれに加えて、時折挟まれる不健全さも相まって背徳感満載で読めました。とあるキャラの思惑もわかり、次巻が楽しみです。2024/04/15