SB新書<br> 知ってはいけない明治維新の真実

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SB新書
知ってはいけない明治維新の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 281p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815604820
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C0221

出版社内容情報

徳川政権末期の「徳川近代」という時代の存在は、明治新政権が政治的に江戸時代を全否定することによって抹消されてしまった。本書は、幕末・明
治を揺るがした事件を年代順にたどり、勝者である官軍によって歪められた嘘を一つ一つ丁寧に検証していく。幕臣たちはあの時、何をしていたのか。明治近代という非日本的な時代を清算することにより、江戸以前より脈々と続く、日本の歴史の真実を解き明かす。

内容説明

徳川政権末期の「徳川近代」という時代の存在は、明治新政権が政治的に江戸時代を全否定することによって抹消されてしまった。幕末・明治を揺るがした事件を年代順にたどり、勝者である官軍によって歪められた嘘を一つ一つ丁寧に検証。幕臣たちはあの時、何をしていたのか。明治近代という非日本的な時代を清算することにより、江戸以前より脈々と続く、日本の歴史の真実を解き明かす。

目次

序章 歴史の検証を阻む薩長史観
第1章 黒船来航の舞台裏(国際環境からみた黒船来航;老中阿部正弘の対応;武力行使のできないペリーの事情;堂々たる初めての日米交渉;日米修好通商条約は不平等条約か?)
第2章 勝海舟という虚像(江戸城無血開城という美談;咸臨丸は誰が操船したのか?;崩壊した勝海舟英雄譚)
第3章 戊辰戦争という奇妙な「戦争」(テロリズムからクーデターへ;勅許偽造と「王政復古大号令」の失敗;テロ組織「赤報隊」の挑発;武家の常識では測れない徳川慶喜)
第4章 明治政府の腐敗と「西南の役」(腐敗しきった長州汚職閥;「郷中」が生んだ二才頭・西郷;岩倉使節団の失態から「西南の役」へ)
終章 軍国日本を創った明治維新

著者等紹介

原田伊織[ハラダイオリ]
作家。京都伏見生まれ。大阪外国語大学卒。2005年私小説『夏が逝く瞬間』(河出書房新社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

57
これまでとは違った歴史観でとても興味深かったです。著者は明治維新前後の内情に詳しい作家の原田伊織氏。そもそも歴史は「勝者」に有利なカタチで語り継がれており、著者の詳細な研究からその「虚像」を面白いように覆していきます。教科書に華々しく掲載された維新の英雄たちの、倒幕に至るまでの凄惨なテロ実態や明治政府樹立後の金権腐敗や汚職を浮き彫りにし、反対に幕府側の日の当たらない役人や和算の達人にスポットを当てた痛快な一冊。個人的には、黒船来航の舞台裏で初めての外国との交渉を堂々と渡り合ったお役人さんに感激しました。2023/09/12

kawa

42
歴史は勝者によって脚色される。本書は明治維新と呼ばれる時代をアンチ定説の場から論ずる。維新の功労者の実態がテロリストであることは疑いのないところだと見ていたので我が意を得たりの部分も結構ある。「えっ、ウソ」と思う部分もないではないが、黒船来航の実態や勝海舟に対する評価、岩倉使節団の失敗等は新鮮で面白く読ませていただいた。定説を批判的に見ることによって、歴史を複眼的要素で捉えられるようになる。歴史好きとしては堪えられない面白さだ。2021/03/13

さきん

35
江戸時代の官僚は優秀で交渉には良かったかもしれないけど、結局、国力と軍事力がバックにないのが痛く、日本の他のインテリ層は早く変わらないといけないというあせりを感じたのではなかろうか。結果的に経済力があり、幕府の影響力が少ない薩長土肥に反幕の動きが集まって討幕になったと思う。長州や薩摩が幅きかせたのは、郷中教育もそうだが、まとまったコミュニティがそのまま政策実行集団として機能したからだと思う。だが、司馬史観と真逆の史観提示は面白い。2023/01/26

こも 零細企業営業

25
視点が違えば見えてる物も違って来る。人別帳から外れた、ならず者集団のゲリラ部隊、奇兵隊。会津の略奪暴行をしたのは有名らしい。江戸で強盗、強姦、放火を行い、薩摩藩邸に逃げ込むテロ部隊、赤報隊。プロパガンダ部隊ってイメージだったが江戸ではテロをしていたらしい。 明治初期の長州藩出身者の腐敗。とにかく金に汚かったらしい。薩摩の「テゲ」という文化。 アメリカとロシアとの外交交渉をしたのは元幕臣達であって、岩倉使節団は明治6年政変の原因になってしまう。 かなり教科書と違う。負けた側から見た当時と考えると面白い。2020/03/29

糜竺(びじく)

21
幕末の歴史について、別の視点から見れて良かった。目から鱗の事実が色々あって勉強になった。2021/02/06

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