出版社内容情報
330万部ベストセラー「大河の一滴」が今また話題!
国民的作家、その真骨頂!
未曽有の時代に、作家がもっとも伝えたいこととは
「遺産」とはお金や土地ばかりではない。
私たちが相続するものは、経済的な「形あるもの」ばかりなのか。
人との挨拶の仕方、お礼の言い方、そのほか数えきれないほどのものを、私たちは相続しているのではないか。いまこそ「形なきもの」の中にある大切な相続財産に目を向けよ。
「魚の食べ方」という身近なエピソードから出発し、両親との記憶、日本の文化や戦争へと広がっていく話題。コロナで人と人のつながりが問われるいま、90歳に手が届く年齢となった作家が、深い思索と洞察から導きだした渾身のメッセージ。
あなたは何を遺しますか――?
内容説明
日本人の話題の中心となった「相続」。しかし、相続談義の対象は、お金やモノ、土地といった形あるものばかり。相続とは、財産だけではない。人との挨拶の仕方、お礼の言い方、口癖など驚くほどたくさんのものを、私たちは相続しているはずです。「親や社会から何を相続してきたか」「子ども世代に何を相続させるのか」―相続する親と、それを取け取る子の心構えとは?歴史が途絶えつつある今こそ問う、現代への衝撃の提言。
目次
第1章 こころの相続とは何か?
第2章 親からの相続を考える
第3章 相続するものしないもの
第4章 記憶力よりも回想力
第5章 日本人としての相続とは
第6章 いまこそ記憶の相続を
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。朝鮮半島で幼少期を送り、47年引き揚げ。52年早稲田大学ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、ルポライターを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞。英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞を受賞。09年にNHK放送文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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