ラルーナ文庫 虎族皇帝の果てしなき慈愛

はなの みやこ【著】

シーラボ（2020/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 286p／高さ 15cm
• 商品コード 9784815532291
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

ヘルブスト国の伝統ある王立学院に通うノエルは、成績こそ優秀だが没落貴族の三男で容姿も平凡。王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場も今では名ばかりだ。そんなある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、代わりの妃を学院内から選び差し出すよう皇帝ファリドから要求される。冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝…だがこの輿入れが国交のない両国の懸け橋になるなら、とノエルは自ら志願し…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[黎明卿（禍腐渦狂紳士タッキー）]

【生きとし生けるものの中で、お前ほど美しい存在を俺は知らない（ファリド）】エロス度★★獣人もので、虎族の皇帝による溺愛が甘々で蝶🦋最高！好きな子に素直になれなかったジークフリートのやっちまった感にニヤニヤしつつ、ノエルがファリドにこれでもかと大切にされ一途に愛されているのが尊かった✨ノエルもファリドに愛されることによって少しずつ自信を持てるようになる変化もよかったし、聡明で心優しい面や努力家な面が好ましい♡濡場ではファリドの口淫や腰の動きにより可愛く喘ぐノエルがイイ♡藤未先生の挿絵も美麗で眼福でした♡

2020/01/27

[はつばあば]

初めての作家さんですが・・ここしばらく自己肯定の低い主人公ばかり読んでいる気がする。こういう控えめな性格って大好きです・・うちの娘達にちょっとどころか多いなる爪の垢を煎じて飲ませたいものだ・・虎の皇帝の優しさはそんな昔から！と驚きもし、前妻の子供達とも上手くやっていけるなんてとても素晴らしい嫁さんです(#^^#)。言葉なんてとっつかえでもしっかり聞いてくれる人はいるものだ。本当に賢い人は訥弁である。なまじペラペラ宣われたら薄っぺらさしか感じない。しかし・・ジークフリートは素直じゃない奴っちゃ。

2020/08/21

[ハル]

<再読> kindle unlimited

2022/04/05

[イカまりこ]

KindleUnlimited 人間の国と獣人の国。前半の人間の方ではただただ王子バカだなぁと思った。婚約者という立場なのに無視されたり馬鹿にされる受けの設定は大好物。好きなの透けてるのに素直に大事にしない王子がアホだったわ～。人間側の責任取って自分を犠牲にする受けも好き。獣人の国にお嫁に来てからがメインなんだろうけど、私は前半の受けへの酷い扱いだけでも満足なお話だったw

2020/09/06

[つき]

すごく良くて泣けた。ノエルが最高すぎた。 最初の頃は不憫で悲しくて泣けたけど、後半はノエルの素晴らしい頭脳と人柄が際立って、最後のファリド様への言葉にキューンときました。私でもあんなん言われたらブッチューしてしまうわ。健気でかわいい、たまらん。良い皇妃様だ。子供たちも可愛かったし、これまたノエルが凄く愛情深いのでさらに良かった。もう、とにかくノエルが最高です。ポリーナ様はちょっと気の毒だったけどノエルはますます周りの人を虜にしていくのだと思います。もっと読みたいなぁ。良い一冊です。

2020/02/02