出版社内容情報
フェミニズムの先駆者であるメアリ・ウルストンクラフトによるフランス革命論。保守派のエドマンド・バークは革命に批判的であったが、メアリは、バークの説くようなエリートによるエリートのための政治が庶民と貧民を切り捨てて進んでゆくことに反発し、新たな文明は人権を確立できなければ実を結ばないと考えた。本書は、革命に触発されて彼女が大きく成長し、一国の文学者からヨーロッパの未来を考える思想家へと変身した過程を生涯にわたって描く。
【目次】
序 文
凡 例
第1章 フランス革命とは何か?
1 革命の四段階
2 貴族革命
3 ブルジョワ革命
4 大衆革命とは何であったのか
5 農民革命とは何であったか
6 フランス革命とは何であったのか
第2章 イギリス知識人のフランス革命受容
1 ウィリアム・ゴドウィン
2 トーマス・ペイン
3 ロンドン通信協会
4 リチャード・プライス
5 ヘレン・マライア・ウィリアムズ
6 エドモンド・バーク
第3章 メアリ・ウルストンクラフトのフランス体験
1 エドモンド・バークとの対決―『人間の権利の擁護』
2 コモン・ローと自然法
3 『フランス革命の歴史的、道徳的考察』
第4章 文明に未来はあるのか?
―メアリ・ウルストンクラフトのフランス革命観
1 文明とは何か
2 専制主義とはなにか
3 文明に未来はあるのか?
第5章 フランス革命以後のウルストンクラフト
1 『女性の権利の擁護』
2 『北欧からの手紙』
3 『女性の虐待あるいはマライア』
4 イングランドにおける誘拐、法と財産権
補章1 フランス革命以前のウルストンクラフト
1 『娘達の教育について』
2 『人生物語』
3 『女性のための読本』
4 『小説、メアリ』と慈善活動、貧困
5 十八世紀末イングランドにおける貧困
補章2 『フランス革命の歴史的、道徳的考察』の解釈史
1 同時代批評(要約)
2 最近の批評
3 注釈つき文献目録
結びに代えて
参照文献
An English Synopsis for Mary Wollstonecraft and the French Revolution:
Is there a Future for Our Civilization?
索引(人名/事項)
内容説明
フェミニズムの先駆者であるメアリ・ウルストンクラフトによるフランス革命論。保守派のエドマンド・バークは革命に批判的であったが、メアリは、バークの説くようなエリートによるエリートのための政治が庶民と貧民を切り捨てて進んでゆくことに反発し、新たな文明は人権を確立できなければ実を結ばないと考えた。本書は、革命に触発されて彼女が大きく成長し、一国の文学者からヨーロッパの未来を考える思想家へと変身した過程を生涯にわたって描く。
目次
第1章 フランス革命とは何か?
第2章 イギリス知識人のフランス革命受容
第3章 メアリ・ウルストンクラフトのフランス体験
第4章 文明に未来はあるのか?―メアリ・ウルストンクラフトのフランス革命観
第5章 フランス革命以後のウルストンクラフト
補章1 フランス革命以前のウルストンクラフト
補章2 『フランス革命の歴史的、道徳的考察』の解釈史
結びに代えて
著者等紹介
清水和子[シミズカズコ]
1948年生まれ。専門は英語英文学、女性史、詩論。関西外国語大学教授、法政大学兼任講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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