出版社内容情報
「中華文化とは図書のことである」。中国史における図書の重要性は、世界史上で特異である。思想、日常生活、産業などあらゆる面で中国に大きな影響を与えた図書史は、各時代の読書する人々と社会を映し出す。商殷の甲骨文字から清末民初期の公共図書館まで、内容・形式、収集・整理、謄本・印刷から製本、販売までをつぶさに描く通史。
内容説明
中国文化とは図書のことである。殷商の出土文字から清末民国初期の公共図書館まで。中国史における図書の重要性は、世界史上でも特異な位置を占める。その歴史は、各時代の読書する人々と社会を映し出す鏡でもある。内容・形式、収集・整理・収蔵・利用、謄本・印刷から製本、販売までをつぶさに描きだす。
目次
第一章 文字から図書まで―商周時代
第二章 「百家争鳴」から「焚書坑儒」まで―戦国~秦
第三章 文化多元の時代―両漢魏晋南北朝
第四章 科挙、学校と彫版印刷―隋唐五代
第五章 印本の「黄金時代」―宋代
第六章 衝突と融合―遼金夏蒙元
第七章 全盛時期の図書事業―明の初期から清の中期まで
第八章 社会転換期の図書事業―清末から民国まで
補論 中国古代図書の媒体と形式の変遷
結語
著者等紹介
陳力[チンリキ]
四川省資中市出身。1982年から徐中舒のもとで先秦史を学び、1985年に歴史学修士号、1988年に歴史学博士号を取得。1988年から四川大学図書館に勤務し、図書館閲覧サービス、書庫管理、古籍編目と整理、文献取材等に従事したのち、四川大学図書館館長を務め、2001年から中国国家図書館副館長。元中国国家図書館常務副館長。現在は四川大学歴史文化学院教授
楊帆[ヨウホ]
西安外国語大学日本語学部卒業。日本の東北大学文学研究科日本語教育学研究室にて修士課程、博士課程を修め、文学博士号を取得。現在、海南大学外国語学院副学院長教授。中日教育研究学会副会長、日本語プロフィシェンシー研究学会中国地区執行委員、海南省翻訳協会副秘書長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。