内容説明
フランス軍占領下で哲学者は何を国民に訴えたのか。本書は本来、偏狭なナショナリズムを煽るものではなかった。ナポレオンによる祖国の占領という政治的現実の中で、フィヒテはいかなる秩序の構築を目指したのだろうか。
目次
「著作家としてのマキアヴェッリとその著作からの抜粋」より
第1講話 これまでの経緯と全体の概観
第2講話 新しい教育の本質についての全般的な説明
第3講話 新しい教育についての叙述―前回の続き
第4講話 ドイツ人と他のゲルマン人を出自とする諸民族との主要な相違
第5講話 これまでに提示された相違点からの諸帰結
第6講話 歴史におけるドイツ人の基本的特徴について
第7講話 ある民族の根源性とドイツ的なものについてのより深い把握
第8講話 言葉のより高次の意味における民族とは何であり、祖国愛とは何であるのか
第9講話 現在のいかなる地点からドイツ人の新たな国民教育を始めるべきか
第10講話 ドイツ人の国民教育のより詳細な規定
第11講話 この教育計画の実施は誰によってなされるのか
第12講話 主要目的の実現までに私たちが自己を維持するための手段について
第13講話 前回の考察の続き
第14講話 全体の結び
著者等紹介
山脇直司[ヤマワキナオシ]
東京大学名誉教授、博士(哲学)。1949年生まれ。ミュンヘン大学哲学部博士課程修了。東海大学文学部講師、上智大学文学部准教授を経て、1988年4月より東京大学教養学部准教授、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授、2013年3月同退職。2013年4月より星槎大学教授、2019年4月より2023年3月まで同学長
栩木憲一郎[トチギケンイチロウ]
明治学院大学キリスト教研究所客員研究員、同大学教養教育センター特別ティーチング・アシスタント、千葉大学法政経学部非常勤講師。1982年生まれ。2015年に千葉大学大学院人文社会科学研究科単位取得退学。博士(政治学)。専門は政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。