出版社内容情報
欧州連合(EU)成立は試行錯誤の結果である。6カ国による共同体ECSCによる貿易自由化から拡大に至った経緯を跡付ける。
内容説明
揺籃期の欧州連合の成立過程を解明する。1951年、仏・西独・伊とベネルクス3国の「6か国」による欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が成立、貿易の自由化が推し進められる。欧州連合(EU)に拡大するまでの紆余曲折を膨大な文書から跡づける。
目次
序章
第1章 戦後国際秩序の再建から超国家的統合「プラン」の発表へ(1945‐1952)
第2章 対外関係から見るECSC(1950‐1956)
第3章 国際関係の中でのEECの設立(1956‐1958)―6か国、17か国、GATTでの交渉
第4章 「加速」の決定と6か国の関税同盟化(1959‐1960)
第5章 ギリシャ・トルコとの「連合」の成立(1959‐1963)
終章 EU中心史観を超えて
著者等紹介
能勢和宏[ノセカズヒロ]
帝京大学文学部史学科講師、専門はフランス近現代史・ヨーロッパ統合史。パリ第4大学(パリ・ソルボンヌ)近現代史博士課程留学、京都大学大学院文学研究科現代史学専修博士後期課程研究指導認定退学、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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