出版社内容情報
マニュアル通りにいかない仕事。その工夫から生まれる新たな業務。これまでの組織論が見過ごしてきたそのメカニズムに迫る。
内容説明
仕事はマニュアル通りにいかない。日常の業務として規定されたこと「以外」のことに溢れている。これまでの組織論はその分析がすっぽり抜けていた。実践のなかでの工夫はどのように生まれ、それが業務化するメカニズムは何か?人的関係だけでなく、もののデザインが人に与える影響も分析する批判的実在論から迫る、新たな組織論。
目次
第1章 仕事が創発するメカニズム
第2章 人とモノの関係から創発する仕事
第3章 情報通信技術と仕事の創発
第4章 仕事としてのOJTの創発
第5章 何をデザインするのか?
終章 職場というエコロジー
著者等紹介
筈井俊輔[ハズイシュンスケ]
京都大学大学院経済学研究科・特定助教。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。専門は経営学・組織論。ノースカロライナ大学チャペルヒル校・客員研究員、京都大学大学院経済学研究科・ジュニアリサーチャーを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
仕事が創発するメカニズム:なぜ仕事なのか なぜ仕事の実践は見落とされるのか 人とモノの関係から創発する仕事:批判的実在論に基づく組織論 解釈主義とその弱点 情報通信技術と仕事の創発:主体性と物質性のメカニズム サテライトオフィスにおける仕事の創発 仕事としてのOJTの創発 組織化と学習の逆理とOJTの非公式性 何をデザインするのか:行為の様式 組織ルーチンと社会技術的構造のデザイン 職場というエコロジー:職場環境の構造化 エコロジカルな職場 結論と組織論の新たな展望2021/03/07
かとたか
1
特異な仕事、、、生産性重視の社会においては、排除されるべきものとされがちな、逸脱した仕事について、徹底的に組織論の立場から論じている。仕事はそもそも相互作用のメカニズムから生まれるという、当たり前のようで、誰も指摘してこなかった領域に、経営学(と言いつつかなり社会学)からアプローチしてる。刺激的で面白かった。2023/09/14
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