出版社内容情報
天文学と占星術がいまだ未分化であった時代に運命・神慮・摂理を歌った本作品について、その文学的技巧を中心に分析した本格的研究。
内容説明
天文学・占星術に関する最古の文献の一つ『アストロノミカ』。いまだ天文学と占星術が未分化であった時代に、「運命」「神慮」「摂理」を歌う、文学的技巧を駆使した作品の本格的研究。
目次
序章 西洋古代の占星術―ローマ帝政初期まで
第1章 『アストロノミカ』の成立年代と研究史
第2章 『アストロノミカ』とストア派の詩論―第1巻の序歌をめぐって
第3章 「テクストの中の宇宙」というイメージの淵源
第4章 星座神話と詩人の戯れ―アンドロメダーの物語を中心に
第5章 自然との闘い―『農耕詩』から『アストロノミカ』へ
第6章 計算としての理性―計り知れない宇宙を計ること
第7章 『アストロノミカ』における百科全書主義
著者等紹介
竹下哲文[タケシタテツフミ]
1991年生まれ。立命館大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、京都大学ほか非常勤講師。専門は西洋古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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