出版社内容情報
上流の「しあわせ」は下流の「しあわせ」になるか? 流域に生きる人々と多様な生態系の調和のために、「4つの歯車」仮説を提示する
内容説明
上流から下流までの地域住民の暮らしから流域全体の栄養循環に至るまで、ミクロからマクロにひろがる流域の連関を丹念に追い、流域ガバナンスのあり方を明らかにする。琵琶湖・野洲川と、急速な開発途上にあり環境問題が深刻化しつつあるフィリピン・ラグナ湖のシラン・サンタローサ流域との比較から、世界の流域でも展開できる人と生態系の相互作用解明のためのアプローチを明かす。
目次
序 地球環境の中の流域問題と流域ガバナンスのアポリア
第1章 流域ガバナンス研究の考え方
第2章 野洲川流域における超学際的研究の展開
第3章 流域の対話を促進するために
第4章 シラン・サンタローサ流域における超学際的研究の展開
第5章 流域ガバナンス研究の超学際的発展にむけて
著者等紹介
脇田健一[ワキタケンイチ]
龍谷大学社会学部・教授。専門分野:環境社会学
谷内茂雄[ヤチシゲオ]
京都大学生態学研究センター・准教授。専門分野:理論生態学・地球環境学
奥田昇[オクダノボル]
神戸大学内海域環境教育研究センター・教授。専門分野:生態科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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