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内容説明
農の営みが創り出す景観には、気候や土壌といった自然条件に合わせた技術だけではない、社会関係や経済制度といった地域の文化要素が埋め込まれている。耕作方法、植物・作物の分布状態、土地の傾斜や水の流れ方など、風景の細部をどう観察するのか。景観から得られる情報と、現地での聞き取りや歴史文献からの情報をどう組み合わせるのか。臨地調査における基礎的な視点と方法を、著者自身の経験と、日本の地域研究を代表するフィールドノートから具体的に学ぶ。
目次
第1章 景観観察の基本的な考え方(見たものを記録する;景観を言語化する二つのプロセス;景観から情報を見出すプロセス ほか)
第2章 自然の精緻な利用を読み解く(ズームインとズームアウト;ベトナム農村での苗取りの景観の読み解き;ベトナムの水田景観の読み解き ほか)
第3章 社会の制度と文化の歴史を読み解く(インドネシア・スラウェシの農村景観から;さまざまな資料から景観を読み解く;フィールドノートの利用 ほか)
著者等紹介
柳澤雅之[ヤナギサワマサユキ]
1967年奈良県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。1999年京都大学東南アジア研究所助手、2006年京都大学地域研究統合情報センター助教授、同准教授、2017年から京都大学東南アジア地域研究研究所准教授。専門はベトナムを中心とする東南アジア地域研究。主な関心は東南アジアの生態史、ベトナム農村発展史、地域情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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