内容説明
第十五王女・ブランシュは姉たちと比べて秀でたところがなく、両親から期待されずに育ってきた。ある日突然、王家と深い因縁のある最強軍人公爵・ラウルの元へ国の平和のため嫁ぐよう両親から命じられる。売れ残っていたブランシュは、やむを得ず嫁ぐと「自分たちを苦しめた王家の、温室育ちの王女」というレッテルを貼られているよう。公爵家の人々には嫌われ、さらにラウルには相思相愛と噂の幼なじみがいて…!?私は邪魔者のようなので、こっそりと自由を大満喫します!婚約者から放置されていることをいいことに、昔から作家としてヒット作を出すのが夢だったブランシュは執筆活動に専念するつもりだったが…。「自分の妻の無防備な姿を、誰にも見られたくない」私に興味のないはずのクールな旦那様の様子がいつもと違うようで…!?勘違いからはじまる最高の政略結婚ファンタジー。
著者等紹介
岡達英茉[オカダチエマ]
東京都出身。「コメディ時々シリアス」なファンタジーが大好きです。2018年に『王宮の至宝と人質な私』(ビーズログ文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
36
側室の存在が無くて第十五王女って王妃様一人でそんなにも?!。と変なところに??が(';')。ホットカレっ子だった王女様が辺境の地へ嫁入り。夫には愛する女性がいるようで・・自分はというと王女様っていうより平民に近い行動を。ですが〆るところはきっちりと〆て館の者からも奥方様と呼ばれるようになった。売れ残り王女じゃないよねぇ。人が好過ぎるだけ。それが一番。夫婦としては遠回りしたけど政略結婚でも上手くいくんですよって。こういうお話もいい、同じようなスタイルが無かったからかも2025/09/09
ことり
7
末っ子で変わり者な王女・ブランシェが辺境に嫁ぎ、最初は大人しくしていたものの、これでは駄目だ!と奮闘するお話。/川釣り、妄想の趣味で習得したものが、生かされていくのが面白い。王女の立場を使っていくし。ラウルに対しては一目惚れのようだったものの、ライバル令嬢や周囲の話や気持ちの問題が……。すれ違いも仲直りも王道的で満足でした。2025/07/12