小学館新書<br> 病気の日本近代史―幕末からコロナ禍まで

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小学館新書
病気の日本近代史―幕末からコロナ禍まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 496p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253746
  • NDC分類 490.21
  • Cコード C0247

出版社内容情報

新型コロナ克服のヒントは「歴史」にあり

近代日本は「流行病」「難病」との闘いの連続だった--。

明治天皇や陸海軍兵士たちが悩まされた脚気から、軍民に蔓延したスペイン風邪などの伝染病、「亡国病」と恐れられた結核やマラリア、患者が増える中で治療法の模索が続いてきた精神疾患、現在死因トップのがんまで、日本人は多くの病気に悩まされてきた。

そして今また、「新型コロナウイルス」という未知の病が襲来している。果たして、この新たな感染症といかに向き合うべきなのか。

〈人類の歴史は、一面では感染症(伝染病)との戦いの歴史でもあった。だが戦うと言っても、一方的な防戦と敗北の連続で、十四世紀のペスト流行では欧州大陸の住人の半分近くが倒れ、人々は全滅の恐怖におののいた。
ようやく勝機が訪れたのは、病原である細菌やウイルスの正体が見え始めた、たかだか二百年前からである。(中略)
だが戦いが終ったわけではない。〉
「第八章 新型コロナ禍の春秋」より

本書は、医師や医療専門家ではなく、政治史や軍事史を中心に研究・執筆を重ねてきた現代史家の手になる医学史である。そのため、医学の研究書とは異なり、歴史家の視点から「難病の制圧をめざす国家的な総力戦」の過程を検証しつつ、「人間の生死をめぐって運と不運、喜びと悲しみが交錯するドラマ」を描きだしている。

新たな疫病が猛威を振るう今こそ知るべき“闘病と克服の日本史”。


【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、もともと著者の秦氏自身が盲腸(虫垂炎)の手術を受けた際に読んだ医学史の面白さに引き込まれ、歴史家の手法で近代日本の医学史に取り組んでみようと考えたことがきっかけでまとめられたものです。

今回、7章立てとなっていた同名の単行本(2011年刊)に、新型コロナウイルスに関する新章などを大幅に書き下ろし、さらに統計データなどを最新のものに更新して新書化しました。

結果的に500ページ近い大著となりましたが、著者が集めた闘病にまつわる秘話や難病克服のエピソードがたくさん盛り込まれており、医学の専門的な知識がなくても、近現代の日本人の“苦闘”の足跡を学ぶことができる読み物となっています。

まさに今この時期だからこそ読みたい貴重な史実が満載で、一度読み始めたらページをめくる手が止まらなくなる一冊です。

内容説明

日本人は「流行病」「難病」といかに闘ってきたか。脚気=細菌説に固執し続けた森鴎外、コレラやペストを抑えた一方で軍民に蔓延したスペイン風邪、戦死よりも結核やマラリアの戦病死が多かった戦場の現実―。政治・軍事を専門とする歴史家の手になる医学史は難病制圧の背後にあった数々のドラマを描きだす。同名の単行本に、新型コロナに関する新章などを大幅加筆して新書化。新たな感染症が猛威を振るう今こそ知るべき“闘病と克服の日本史”。

目次

第1章 黎明期の外科手術
第2章 脚気論争と森鴎外
第3章 伝染病との戦い
第4章 結核との長期戦
第5章 戦病の大量死とマラリア
第6章 狂聖たちの列伝
第7章 肺がんとタバコ
第8章 新型コロナ禍の春秋

著者等紹介

秦郁彦[ハタイクヒコ]
1932(昭和7)年山口県生まれ。歴史学者(日本近現代史・軍事史)。1956(昭和31)年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省後、ハーバード大学、コロンビア大学留学、防衛研修所教官、大蔵省財政史室長、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授を歴任。法学博士。1993(平成5)年に第41回菊池寛賞、2014(平成26)年に第68回毎日出版文化賞、第30回正論大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。