水の流れ

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水の流れ

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309209210
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「わたしが呼吸する空気のなかで流れてゆくこの瞬間たち、それらは花火のように空間のなかで弾じけて消える。わたしは時間の原子を自分のものにしたい。そして、本性からしてわたしには禁じられている現在を、捉えてみたい。現在は逃れてゆき、わたしは今の瞬間においてつねに現在である。」(本文より)
〈わたし〉から〈あなた〉へ、思考の背後に潜むものを求める言葉の奇蹟。
いまこの瞬間の生を描くという不可能な試みが生み出した、比類なきイメージの奔流。ウルフ、マンスフィールドと並ぶ世界文学の巨匠リスペクトルの極北にして頂点となる作品が、ついに刊行。

内容説明

これは本ではない。本はこんなふうに書くものではないから。“わたし”から“あなた”へ、思考の背後に潜むものを求める言葉の奇蹟。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と評される日本翻訳大賞受賞『星の時』の著者による世界文学の極点。

著者等紹介

リスペクトル,クラリッセ[リスペクトル,クラリッセ] [Lispector,Clarice]
1920年、ウクライナ生まれ。生後間もなくブラジルへ移住。1944年にデビュー作となる『Perto do Cora〓〓o Selvagem(野生の心の近くに)』でグラッサ・アラーニャ賞を受賞。夫の転勤に伴いイタリア、スイス、イギリス、アメリカ等で16年間の居留生活ののち、1959年にリオデジャネイロに戻る。1966年に寝煙草による火災から生死をさまよう火傷を負い、後遺症が残る。1977年死去。邦訳のある著書に『星の時』(福嶋伸洋訳、2021年、河出書房新社、第8回日本翻訳大賞受賞)など

福嶋伸洋[フクシマノブヒロ]
1978年、新潟県生まれ。共立女子大学文芸学部教授。訳書に、クラリッセ・リスペクトル『星の時』(第8回日本翻訳大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

41
帯の説明に「これは本ではない・・」とあるが、本である。ただ、衆人の理解に耐えうるかと言えば、その時点で本のレベルを軽々と超える「言葉の輝石」解説では奇跡と綴られているが、私は違う語を充てたい。一行一行、詩の様な、と言って散文詩ではなく「瞬間の生」を描くという試みである様だ。個人的に、生を掌で受けようとしてもさらさらと留まるところを知らない・・人知を超えた空間の花火。諄いけど、人知を超えているので凡人の私にはカスミも理解できなかった。2025/05/15

ヘラジカ

34
これまで読んだリスペクトル作品のなかで最も難解。あまりにも抽象的で混沌とした散文には最早「お手上げ」としか言えない状態だった。躍動感あふれる文章や豊潤な比喩表現を断片的に切り取って読むと気圧されるが、全体を通して見ると混乱するばかり。訳者の解説を読んで漸くぼんやりと分かるという程度の理解度である。日本翻訳大賞を受賞しなければ翻訳されることはなかったとのこと。あの賞の影響力は計り知れないな。2025/03/27

n_kurita

3
あまりに素晴らしく読んでいる間は胸が高鳴り、この美しさを形容できないもどかしさに眩暈がする。幾度となく出てくる「思考の背後」という表現、そこから深い思索の旅へと誘われる。始まりもなければ終わりもない。それこそ、水が流れていくような止めどないことばの連なり、読み手はそのせせらぎに身を任せ揺蕩う。この思索があまりにも楽しすぎてひと通りノートにまとめ、繰り返し本を読み返している。一生楽しめる。まさにリスペクトルと対話をしているかのような感覚。本を開けばまた会える。生きた読書とはこのことだ。こんな体験は他にない。2025/04/14

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