内容説明
高1の汐里は、父と離婚してから忙しく働いている母を支えるため、自分のことは後回しでバイトに明け暮れる日々を送っていた。そんなある日、汐里が仲良くなったのは、クールでみんなから距離を置かれているけれど、ひそかに女子の人気を集める同級生・晃。一匹狼に見えて本当は優しい晃は、汐里の健気さに惹かれていく。彼は、辛いことがあると爪を噛む汐里の親指に「絆創膏がわり」と言って、スマイルマークを描いてくれた。そんな彼を汐里も好きになるけれど、実は晃が、汐里の父の再婚相手の息子だとわかり…?一番近くて遠い場所にいる、汐里と晃。それでもずっと一緒にいたいと願い、運命に立ち向かうふたりの姿に、温かい涙があふれる感動の恋愛小説!!
著者等紹介
永良サチ[ナガラサチ]
2016年『キミがいなくなるその日まで』(スターツ出版刊)で作家デビュー。現在は、ケータイ小説サイト「野いちご」にて活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nori
3
父親に裏切られた少女と、その父親の新しい家庭の義理の息子の切ない恋物語。その関係性だけでも大変なのに、息子の方には不治の病があり…。読んでて二人の間に余りにも障害が多すぎて辛くなる。でも、その生涯を乗り越えてちゃんとハッピーエンドでした。作中の「思い出は、上書きじゃなくて、積み重ねていく」、「新しい思い出が増えても、楽しいと感じたことも、嬉しいと思ったことは消えない。消すんじゃなくて、大切に残したまま進めるようになるといい」て言葉は本当に素敵だと思いました。2022/07/15
せぶこ
1
残るものより、失うものが多い世の中で。変わらないものより、変わっていくもののほうが多い世の中で。もしも、色褪せないものがあるとしたら、それは間違いなく君と過ごしたかけがえのない日々だ_。2020/12/09