内容説明
祓魔を生業とする村には『新たなあやかしの王が立つ時、村から娘を生贄として捧げなければならない』という掟があった。そこに生まれた菊は純粋な村の血をひいておらず叔父母や従姉のレイカから忌み子と虐げられる毎日。ある日、新たな王が立ち生贄にレイカが選ばれたが、菊と入れ替わろうと画策され、身代わりの生贄となった菊。死を覚悟し嫁入りしたが、待っていたのは凛々しい目の美しい青年だった。「俺は、お前だから愛するんだ」待っていたのは、胸が締め付けられるような甘くて幸せな、初めて知る愛だった。
著者等紹介
巻村螢[マキムラケイ]
「魔法のiらんど大賞2021」小説大賞で『碧玉の男装香療師は、不思議な癒し術で宮廷医官になりました。』が大賞を受賞し書籍化(KADOKAWA)。また、ノベマ!キャラクター短編コンテスト受賞作が短編集『あやかしの花嫁―4つのシンデレラ物語』(スターツ出版)に収録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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栗山いなり
4
あやかしの花嫁に強制的に選ばれた従姉の代わりに嫁入りする事になった菊が愛を知っていく物語。オーソドックスなシンデレラロマンスだったけど男の方に暗い過去があったのは特徴といえば特徴かもしれん2024/03/22
桜城誠
2
数ページ読んで、なんか既視感……と思っていたら以前読んだ短編集に載ってた話だった。たがいに傷を抱える二人のすれ違いと恋を自覚する流れがよい。菊が健気で応援したくなる。一度読んだ話ながら楽しめた。2024/05/25
マコト
0
物語途中、ヒロインが書き置き残して消えて、その内容が空かされた時くだりがすごく良かった。(5)2024/11/04