内容説明
世の中の“悪”を排除するためにはじまった、絶対通報システム。いじめの犯人やトラブルの元になった人間を通報し、排除するという。中学2年生の杏里は、早速クラスのいじめの主犯を通報する。通報者にはポイントもたまるし、いじめもなくなった…とよろこんだのもつかのま、通報を恨んだ犯人に“悪”をでっちあげられ、復讐されてしまう。排除されそうになった杏里は、このシステムの裏になにかがあることに気づき…。本当の“悪”はいったい…?ドキドキのスリリングホラー!
著者等紹介
蜂賀三月[ハチガミツキ]
滋賀県出身。第2回野いちごジュニア文庫大賞のホラー部門で優秀賞を受賞した本作にて書籍化デビュー。現在は、ケータイ小説サイト「野いちご」にて執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠宮にけ❤️nilce
5
主人公の境遇、行動に最後までハラハラドキドキしっぱなしでした。大人からきちんと見て守ってもらえない、言い分を聞きてもらえず裁かれる世界で感じる不安と恐怖。このままではいけないとわかっていてもどうしていいかわからない。自分でも止められない。そんな子どもたちの姿がリアルです。わたしも自分を顧みることのできる強さを持たなくちゃと勇気づけられました。2023/04/02
カゲツナ
2
この物語に感情移入してしまった。主人公とともに怒り、悲しみ、苦しみ、気持ちがごちゃごちゃに。 おもしろかったです。 2023/04/03