内容説明
京都の老舗お香店の孫娘で高校生の一香は、人の心が色で見える特殊能力の持ち主。幼い頃、そのせいで孤独を感じていた彼女に「辛い時は目を閉じて、香りだけを感じて」と、匂い袋をくれたのが、イケメン香司見習い・颯也だった。彼は一香の初恋の人。しかし、なぜか彼の心の色だけは見ることができない。実は、颯也にもその理由となる、ある秘密があった…。そして一香は、立派に香司となった彼と共に、お香カフェ『聞香処』を任されることになり―。“香り”が紐解く、大切な心の記憶。京都香る、はんなり謎解きストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
32
【Kindle】亡き人を思い出すとあの世でその人の周りに綺麗な花が一輪咲くってお話し、良いですね〜♡ほっこりしました。人のオーラ?的なものが色として見えてしまう一香と人の負の感情を匂いとして感知する颯也、順調にハッピーエンドにたどり着きました。私的には恭太郎にもうちょい頑張って欲しかったかも😅2022/04/11
ツン
25
一香が小学生の時の初恋の相手は大学生の颯也。そして、高校生になった一香は颯也と再開します。塗香のプレゼントと和歌、いいですね。2021/01/18
RINGOoisiiiiiii
7
イラスト買い!人の心が色で見える一香。とある理由で京都にある、お香店の祖父母の家へと引っ越してきて一年。初恋相手で唯一色が見えない颯也と会えずにいて…。軽い日常ミステリー。香を題材としたファンタジー(毒殺したり、傀儡にしたり)なら読んだことがあったけど実際のお香については全く知らなかったなぁと。塗香を初めてききました。香を聞くと言うのも初めてで色々と楽しかった。そんな二人の恋愛は一途同士の両片想い!年の差があるからかじれじれしてます。さくっと軽く読めていい作品でした!2021/01/28
菜月
5
読んでいると実際にお香を聞きたくなるような、温かな物語でした。一香を見守る祖父母の暖かさや、颯也の優しさにほっこり。2021/04/12
hotate_shiho
5
京都のお香屋さんの孫娘、一香は、人の心が色で見える。そのせいで独りだったのを、匂い袋をくれて救ってくれた颯也さん。香りは、人の気持ちに大きな影響を与えるんだなぁと思いました。颯也さんと一香、凄く良かったです。2020/12/30