内容説明
本当に大好きだった。君との恋が永遠に続くと思っていたのに―。廃部間近の園芸部で出会った僕と風花。花が咲くように柔らかく笑う風花との出会いは運命だった。春夏秋と季節は巡り、僕らは恋に落ちる。けれど幸せは長くは続かない。僕の身体を病が蝕んでいたから…。切なくて儚い恋。しかし悲恋の結末にはとある“秘密”が隠されていて―。恋愛小説の名手、いぬじゅん×櫻いいよが男女の視点を交互に描く、感動と希望に満ち溢れた純愛小説。
著者等紹介
いぬじゅん[イヌジュン]
奈良県出身。2014年『いつか、眠りにつく日』で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し書籍化。2019年フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化
櫻いいよ[サクライイヨ]
2015年、スターツ出版文庫創刊を飾った『君が落とした青空』は、現在累計15万部。また2017年からロングヒットの『交換ウソ日記』は累計20万部を突破し、10代女子を中心に人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
12
スターツ出版文庫を代表する人気作家2人が、男女の視点を交互に描く切ない純愛もの。 中盤から徐々に侵食していく違和感と、切なさの予感。 果たして、風花の抱える秘密、そして、きみの知らない花言葉とは──。 "ほら、今年もまたアネモネが咲いたよ"2020/05/09
しみず
4
面白かった。2025/01/13
どんぶらこ
4
両想いになって恋人関係になるよりも、片想いのほうが相手の事情を知らずに済むから楽しいのかもしれないけど、やっぱり好きな人だからこそ助けになってあげたいものだし、難しいものですね。2020/10/10
Nori
3
男性パートをいぬじゅんさんが書き、女性パートを櫻いいよさんが書いた。コラボ作品。作品の途中でどことなく違和感を覚えてたらラストでその違和感の正体が分かりスッキリしました。2022/12/13
HASE, Moto
3
アネモネから始まる「はかない恋」が、彼と彼女の視点から交互に描かれる。あまりにもまっすぐで優しい彼と、どうしても踏みこみきれない彼女。かすかな違和感と小さな矛盾は季節の巡りを経て希望へ変わる。 作者がこの御両名なのだからきっと「仕掛け」があるはずと信じ、読み進めた。 高校生の瑞々しい恋模様、時が経って変化していく思い出への戸惑い、人を思いやることの難しさと傷付けてしまうことの苦しさ。 託された花言葉がやるせないほどに明るい。未来を歩いていく彼らの幸せを願わずにいられない。2020/04/28