内容説明
「命が終わるその時、もし“きみ”に会えたなら」。高2の光莉は同級生・来斗への想いを残したまま命を落とし、地縛霊になりかけていた。記憶を失い魂となって彷徨う中、霊感の強い輪や案内人クロの助けもあり、光莉は自分の未練に向き合い始める。成仏までの期限は7日。そして夢にまで見た来斗との再会の日、避けられない運命が目の前に迫っていて―。誰もが予想外のラストは、いぬじゅん作品史上最高に切ない涙が待っている!!
著者等紹介
いぬじゅん[イヌジュン]
奈良県出身。2014年に書籍化された「いつか、眠りにつく日」で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し書籍化。2019年フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化。著者累計40万部を突破(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜📕のベルズ
17
1の要素をちょこっと入れていて、面白かったです。登場人物は一新されていたし、地縛霊になりかけてた主人公。それぞれの未練解消をみて、心を決める。クロは相変わらず手厳しい。2021/03/24
sakadonohito
10
死者が未練解消して成仏?するシリーズ第2弾。ぐずぐずやってないでさっさと済ませろやとか感情に流されて本筋放って横道にそれるなとかイライラしながら読みました。が、他人事だからこそ客観的に捉えられる事も、精神が未熟で多感な時期であるティーンだからこその自縄自縛的葛藤や逃避行動なんだなと思いを馳せ、辛抱強く読むことができました。この時期は1人称視点で視野狭窄に陥りがちですよね。この読書体験を活かして現実世界でももっと相手の事情を推し量って優しく接することができるようになれたらいいなと思いました。2023/03/05
MAXKAO
9
前作とは登場人物はほとんど関係がなく、独立した小説として読めます。ただ、正直、前作の方がよかったかも。今作ははっきりとして狂言回しがいるので、ラストの感動が薄れてしまいました。2021/07/05
稲荷
8
人との関わりの大切さを重視している作品だと感じた。特に、思春期らしい曖昧な感情や男女関係がよく表現されていたように思う。2021/10/23
ひとみ@
6
ついつい、同じ県民として気になり手にとってしまいましたが、やはり、私には少し若かったかな?と思ったりもします。 それでも、亡くなった後の事を題材にしていて、未練解消というのはすごく優しい気持ちになれた一冊でした。2020/12/13