内容説明
リストラされて会社を辞めることになった天河彩夢は、傷ついた心を抱えて衝動的に京都へと旅立った。ところが、旅先で出会った自称「神様見習い」蒼井真人の強引な誘いで、彼の働く伏見の平安旅館に連れていかれ、彩夢も「巫女見習い」を命じられることに…!?この不思議な旅館には、今日も悩みや苦しみを抱えた客が訪れる。そして神様見習いが作るご飯を食べ、自分の「答え」を見つけたら、彼らはここを去るのだ。―涙あり、笑顔あり、胸打つ感動あり。心癒やす人情宿へようこそ!
著者等紹介
遠藤遼[エンドウリョウ]
第3回オーバーラップ文庫大賞審査員特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
55
この作家さんは2冊目。主人公がやった巫女見習いは神様の見習いを手伝うこと?ってイマイチ設定が分からなかったけど、気にしなければ今回もいい意味で泣かされるお話が多かったです。「お湯って押せばちゃんと跳ね返ってこちらにやってくるのに、引っぱってこようと頑張ってもかえって遠くへ行ってしまう」って言葉が深い。ポテトサラダの燻製が気になりました。真人は口が悪くてあまり好きになれず、残念。 2020/03/28
ちげー
20
色んな人の悩みを解決して行くうちに、自分の悩みも少しずつ晴れて行く。 仕事も恋もいっぺんに失ったけど、とても素敵なものを最後に見つけられて良かった。 心温まるお話でした。2021/01/30
Mu@芒羊會
20
うーん、なんというか、ちょっと微妙だったかな。訳ありの宿泊客が訪れる旅館を舞台に、その人の想いを満たす料理を題材にした人情話。個々のエピソード自体はいいんだけど、どうもしっくりこなかった。食べ物系の人情話はこれまでも読んだことがあるのだけどこれは嵌らなかった。ひとつには主人公の言動がちぐはぐに感じてしまった事。まかない飯による解決が必然と思えなかった事。神様の設定があんまり活かされてなかった事。そんなこんなが重なって、どうにも物語の中に入りづらくて感情が上手く付いていかなかった。ちょっと残念。2020/02/19
にゃうぴょん
9
悩みや苦しみを抱えた客が訪れる旅館のお話。イケメン神様見習いの作るまかないがとても美味しそうです。読みやすく心和む気がしました。2019/03/11
ひまわり
6
よかった♪やさぐれた心を癒してくれる,心温まる本でした。「人間は心やからね。百億円積まれても,心の中に幸せがなかったら,その人は幸福な人生だったとは思えないもんや。逆に言えば,心が幸せに満ちていたら,その人は自分の人生を心底愛せるものなんや」2019/02/23