内容説明
高校生の詩春には、不思議な力がある。それは相手の頭上に浮かんだ数字で、その人の泣いた回数がわかるというもの。5年前に起きた悲しい出来事がきっかけで発動するようになったこの能力と引き換えに、詩春は涙を流すことができなくなった。辛い過去を振り切るため、せせて「優しい子」でいようとする詩春。ところがクラスの中でただひとり、無愛想な男子。ところがが、そんな詩春の心を見透かすように、なぜか厳しい言葉を投げつけてきて―。ふたりを繋ぐ、切なくも驚愕の運命に、もう涙が止まらない。
著者等紹介
春田モカ[ハルタモカ]
埼玉県出身。2008年に『君がほしかったもの/★ワケあり婚★』でiらんど大賞2008ケータイ小説部門シーズン1優秀賞を受賞しデビュー(KADOKAWA刊)。以降、作家として果敢に活動し、人気作を多数創出。2014年に『呉服屋の若旦那に恋しました』で第2回ベリーズ文庫大賞の優秀賞を受賞し文庫化(スターツ出版刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
126
★★★☆☆18081 過去に起きた辛い出来事がきっかけで、相手の泣いた回数が頭上に浮かぶという特殊な能力を持ってしまった女学生が主人公。この力の代償として涙を流す事が出来なくなった彼女に、きつい言葉をかけつつも何故か支えてくれる男子が...みたいな話です。読者の対象をどの辺りに設定したのがは分かりませんが当方は楽しい読書時間を過ごすことができましたよ。(永遠の少年の心を持つ自分〜♫っていうか、単にお子ちゃま〜なのか?)帯に号泣とあったけど、目頭が熱くなっても涙が出ないぞ!もしや!頭上に数字が見えるかもー!2018/09/19
寂しがり屋の狼さん
54
う〜ん(◕ᴗ◕✿)書籍化に当たり追加された番外編『春になったら』が良かったかな🌸2022/01/08
れもん
25
Kindle Unlimited。人の泣いた回数が見える詩春と、詩春のことが嫌いだと言う吉木。2人の過去が重すぎてツラすぎた。でも、何度も何年も遠回りして、過去を乗り越えていく過程はすごく良かった。2人それぞれの気持ちの描写も良かったし、周りの友達たちの存在(役割)も良かった。複雑過ぎる過去の上に成り立つ恋愛は、ちょっとしたことでは揺るがない、なぁ。。2024/05/20
しお
25
再読。2人の過去は本当に辛いもので、読んでいて胸が痛くなった。吉木の「家族や親戚とのつながりが人生の根っこなのかよ」って言葉にはっとした。いつかもっと広い世界を見たら、私もそう思えるようになるかな。2019/10/30
あやな
16
主人公の辛い過去を乗り越え、前向きになる姿に勇気をもらいました(^-^)途中で共感できるとこも多かったり展開も面白くて一気読みでした~。2022/02/26
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