目次
第１部 目を覚ませ、日本！（アジアの機関車、日本はいま…；辛いときこ忍耐強く；アジア・ルネサンス；バブルの発生と崩壊を経て）
第２部 ２１世紀のための２１の提案（人材；リーダーシップ；文化；資本主義；民主主義；グローバリゼーション；国家；エピローグ―日本とアジア）
著者等紹介
リー，クアンユー［リー，クアンユー］［Ｌｅｅ，Ｋｕａｎ Ｙｅｗ］
１９２３年、シンガポール生まれ。政治家。青年時代をイギリスや日本の統治下で過ごした後、ケンブリッジ大学で法律を学ぶ。５０年ロンドンで弁護士資格を取得、帰国後法律事務所に勤務。５４年、人民行動党（ＰＡＰ）を創立し、５５年の選挙で議員に初当選する。５９年、シンガポール自治国初代首相。６５年マレーシアから分離独立、以来、シンガポール共和国首相を３１年勤める。９０年に首相を辞任、現在は上級相
木村規子［キムラノリコ］
慶応義塾大学文学部卒。山種証券（現さくらフレンド証券）本店国際金融部、三菱重工業長崎造船所資材部勤務を経て、翻訳に従事。東京都出身。長崎市在住
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感想・レビュー
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di3301
2
1965年の独立より四半世紀、首相としてシンガポールの発展を牽引したリー・クワン・ユーの徹底したリアリズムが表れた自伝的な一冊。21世紀の日本に対する提言は説得的である。「自由で平等な社会では全員が成功することは不可能だ。自由な機会があれば、そこには必ず敗者がいる。しかし社会には利他的な要素もある。同胞のために何かしたいと願う成功者もいる。われわれはこれを活用してきた。（中略）同胞のために何かしたいと思っている個人の代わりを官僚がしてしまったなら、社会は堕落し、非効率を招き、崩壊するだろう」（p.158）2014/11/30
yukarin4125
0
リークアンユーのストレートな言葉がわたしには好ましく感じる。理論をこね回すよりはるかにいいんじゃないかなと思う。今も問題とされてることがこの本でも幾つか指摘されていてショックだったし、それと同時にリークアンユーの分析力のすごさを知った。他の本も読もう。2016/02/13
K.T
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シンガポールにいる以上、この奇跡の国を作った人の、とりわけ日本に向けて語っている本は必読と思い読了。読んでみて、この稀代の統治者がいかに優れているのかを改めて知った。全ての洞察が的確で鋭く、考えさせられる。民主化の本当の意味だったり、国を作る上で最も大事な事や、今後世界が進むべき道等、深ーーい話が満載だった。貴重な講義を受けた様な気分。10年以上前に書かれてるけど全く色褪せておらず、思慮に富んだ内容。冒頭の日本軍の蛮行の記述含めて、働き盛りの日本人必読の書だと感じた。圧倒的な5つ星。★★★★★2015/12/09
ハゲ
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今後の日本にとって有益な論があるかと期待して読んだが、思ったより抽象的な意見が多くてガッカリ。書かれたのが10年以上前だから仕方ないけど、既に分かり切った話も多かった。ただやはり日本人は日本人として世界に目を向けなくちゃなー。2012/12/24
