出版社内容情報
唯一無二の「酒の専門作家」による集大成エッセイ。豊富な知識、80年代東京の酒場の空気、片手で楽しめる酒の肴。
内容説明
酒の名著、復活。独りで飲む酒がよりうまくなる、酒場と肴、そして本。読むほどに飲みたくなる酔客に優しいエッセイ集。
目次
1章 今夜は何を飲もうか
2章 ノスタルジック・バー
3章 ミステリーでも読みながら
4章 酒をうまくする17の味
著者等紹介
オキシロー[オキシロー]
メンズ・マガジンのチーフ・エディターを経て、執筆活動に入り、主に酒をテーマにした掌篇小説、エッセイ、ルポを週刊誌、ファッション誌、夕刊紙、航空機内誌などに発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
97
グラスの中の小宇宙……ほろ苦いカクテルストーリーの第一人者オキ・シロー氏のエッセイ集。91年に刊行された本の復刻版。酒の雑学、80年代酒場ルポ、海外ミステリーに登場する酒の名場面、シンプルで旨い肴の4章で構成。アーウィン・ショーの『ビザンチウムの夜』で「憂いを払う玉箒」と称されたマティーニ。チャンドラーやハメットが死地に赴く主人公に飲ませたのもこの酒。「自分がタフである事を証明するのよ」とスペンサーの恋人スーザンが飲んだのもマティーニだ。ダイキリ、トム&ジェリー……。スタンダードカクテルには物語がある。2016/03/05
niisun
13
オキ・シローさんのカクテルを題材にしたショートストーリーは私の愛読書で5冊ほど持っていますが、エッセイは初読みです。私の産まれた前後の1960~70年代に文化出版局から発行されていた男の雑誌『NOW』で、五木寛之、池波正太郎、庄司薫、深沢七郎、浅井慎平らに並んで執筆陣の一角を占めていた方ですから、時代は少し古くはなりますが、洋酒を中心に興味深い話を披露してくれています♪ 私がスコッチウイスキーやジンを好きになったのは、間違いなくオキ・シローさんと古谷三敏さん(『BARレモン・ハート』の作者)の影響ですね。2018/03/18
Islay
12
「男と女、それに車が一台あれば映画が撮れる」と言ったのは、確かゴダールだったろうか?「男と女、それに一杯の酒があれば物語が紡げる」とは、どこかの物書きは言わなかっただろうか?勿論、気のおけない仲間達でワイワイやるのは楽しいし、会社の連中といつもの立呑屋をはしごするのもいい。自宅リビングでの悔しさを埋める深夜の独り酒もあれば、口開けの老舗居酒屋の清涼な空気の中で背筋を伸ばしてやるぬる燗もまた甘露。とりわけスペシャルなのが、ボリュームを絞ったスロージャズとメロウなウイスキー、そして“いい女”だろうな…きっと。2016/04/07
魂の叫び
10
これ買おうかな〜と思います。お酒が好きな方は是非読んでほしい!エッセイ集なので読みやすいし 一番気になったのはヘミングウェイの好物、キャプテン・クック印の鯖の白ワイン煮の缶詰。日本で売ってるのかな?ヘミングウェイは読んだことがないけどかなりお酒のシーンが出てくるみたいなのでちょっと借りてみようと思います。2015/10/17
スプリント
6
お酒にまつわるエッセイです。酒好きには羨ましくなる人生ですが内臓がちょっと心配になるのは歳をとったからでしょうね。2015/08/15
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