カモメの日の読書 - 漢詩と暮らす

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カモメの日の読書 - 漢詩と暮らす

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784812909959
  • Cコード C0095

出版社内容情報

みずみずしい極上の漢詩翻訳とエッセイーー中国古典漢詩から日本江戸・近代漢詩まで。みずみずしい極上の漢詩翻訳とエッセイの40+2篇

「わたしじしんの漢詩的日常を綴ってみたのが本書になります。いわゆる漢詩らしい主題はもとより住まいと暮らし、趣味と行楽、たべものと料理、恋愛、ペット、少年愛といった雑多なモチーフや、一字詩、狂詩、集句詩、回文詩、ルビの妙技、対句のサビメロ性といった言語的遊戯にまつわるトピック、さらには短歌、連句、俳句とのセッションなど、あれこれ少しずつお試しで味わえるようにと工夫しつつ、合計で50 篇あまりの漢詩を紹介しました」(「はじめに」)

「世間のひとびとは、いったいどんなきっかけで漢詩を読むようになるのだろうか。――わたしの場合は「マリクレールメゾン」をはじめとしたインテリア・エクステリア・建築系の雑誌を手当たりしだい読んでいるうちにオーバードーズで写真当たりを起こすようになってしまい、どこかに写真のついていない、素敵な住まいについて書かれた文章はないかしらと思っていたところへ、たまたま王維の『?川集』を発見したことだった」(「菊と酒の日々」)

はじめに
1. カモメの日の読書
2. うりふたつのたましい
3. 酒と菊の日々
4. 旅路の果てに
5. 過ぎ去りし日のぶどう酒
6. 風の手のままに
7. 仮住まいの花
8. 風光をわがものにして
9. 猫と暮らす
10. 夢を生きる者たち
11. 生まれたてのピクニック
12. 雪月花のとき、最も君をおもう
13. 芹と筍のお弁当
14. ぴたりとはまる
15. バナナ的スローライフ
16 . シンシア
17. 煙草に寄せる恋
18. 空港で、休日の匂いを
19 . 古代から伝わる恋文
20. ひるねの作法
21. 水のささやきを聞いた夜
22. 言葉にならないさよなら
23. るびふるあそび
24. 文字の近傍
25. トランクルームの客
26. 研ぎし日のまま胸にしまう
27. ひとりでいるときは
28. 鳥のデッサン
29. 無音の叫び
30. クールミントの味
31. 死と喪失のドラマ
32. D J としての漢詩人
33. 月のかがやく夜に
34. 歌う水晶
35. 今は遊びより本がたのしい
36. 虹の脊柱
37. 春の片田舎で
38. 詠み人、あるいは脱時制者のために
39. 回文と音楽
40. 冬の朝、そのよごれた窓を
付録1 恋は深くも浅くもある――わたしはどのように漢詩とおつきあいしてきたか
付録2 ロマンティックな手榴弾 ――「悪い俳句」とはいったい何か?
あとがき
本書に登場するおもな詩人たち
漢詩出典
初出

小津夜景[オヅヤケイ]
著・文・その他

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

67
あー、いいなあ、好みぴったり フランスで中国拳法をやり、俳句と漢詩をフュージョンさせ、さっぱり、且つ、フワフワと生きる(ように見える)。 陶淵明、酒と菊の日々、てイイですね。 2022/03/25

チャーリブ

44
小津夜景氏の漢詩エッセー。前に読んだ『いつかたこぶねになる日』の前作です。こちらはなぜか横書き。40編あまりの漢詩が紹介され、その後に作者の「漢詩的日常」が自由闊達に描かれています。作者は日本を離れて南仏暮らし。カモメは、杜甫の「天地一沙鷗」のような孤愁の旅を暗示しているのでしょうか。好きな話が多すぎて困るのですが、しびれたのは「虹の脊柱」の「俳句は時空の構造ではなく質感を作る作業だ」。そして脊柱の句「いまだ目をひらかざるもの文字と虹」「カイロスとクロノス共寝すれば虹」。◎2022/10/07

pirokichi

19
ニース在住の俳人による漢詩をめぐる翻訳とエッセイの40+2篇。この間読んだ『いつかたこぶねになる日』がとてもよかったので、2年位積んだままになっていたこちらも手に取った。出版はこちらが2018年で『たこぶね』より古い。小津さんは博識でユーモラスでチャーミング。小津さんが紹介すると漢詩の一文字一文字が相好を崩し光を放ちはじめる。漢詩をもっと読みたいなと思う。「君病風流謝俗粉 吾愚牢落失鴻群」で始まる夏目漱石の漢詩は、翻訳を読み進めるうちに子規にむかって書かれたものだと気づき、子規ファンの私は胸が熱くなった。2021/07/17

nami

15
漢詩に対する小津さんの訳と解釈がはっとするほど美しく、作者の意向を汲み取ろうとする思慮深い眼差しに、一つ一つの文字への純粋な愛情を感じる。中でも謝霊運の「斤竹澗より峰を越えて谷川をゆく」という無邪気さの中にどこか虚しさを感じさせる詩の解釈が、当時の状況を踏まえると全く別の意味合いを持ち始めることが面白かった。西原天気の「てのひらにけむりのごとく菫(ヴィオレッテ)」という俳句も印象的。2025/01/13

さすらいのアリクイ

15
最初本の題を見たときは内容が不明でしたが、面白そうな感じがしたので。著者は海外に住む日本の俳人。古今東西の漢詩を今の日本語に訳したり、漢詩の内容や漢詩を詠んだ人について説明したり、著者の日常のことを書いたりしている内容。漢詩が題材、取っ付きにくいかなと思いましたが、漢詩の訳や説明が柔らかくて面白い。そして著者は漢詩が大好きなんだろうなということが文章からにじみ出している感じがする。しかし冷静に見るとユニークな本。ちくまプリマー新書的な感じ。漢詩とエッセイ、そして色々なことへのリスペクトが詰まっている本。2018/08/17

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