竹書房文庫
怪談社 書記録―赤ちゃんはどこからくるの?

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812491102
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

大阪は十三に実在する怪談社。そこに書記として所属する伊計翼が長年書き溜めた取材ノートから今まで差障りがあり舞台で語れなかった実話を一挙解禁する新シリーズ。酒と女にだらしない酒場のマスターが心底怯えてしまった「艶怪談」、筆者が体験した大阪の怖いけれど懐かしく哀れな話「祭りが好き」、謎の人物が災いを告げる怪異譚「こんにちは」、幼い子供のもとに繰り返し訪れる不可思議なものの正体とは…「絵本の人物」、墓場の掃除アルバイトを始めた男が頼まれたことは…「墓ガードナー」、拾った携帯電話が巻き起こす怪奇現象「着信あり」など32篇を収録。

目次

割れた
読書
散歩をしていた
ゆうれい
煙草のひと
伯父パワー
道路のひと
下着の山
艶怪談
炎場〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

242
怪談社さんは関西発祥の団体ですから何処かに面白さやお笑いの要素が潜んでいて怖さが多少とも緩む面がありますが、そこはまあ愛嬌で彼らの味ですので硬軟両面で楽しめて良いと思いますね。『無邪気こそ』「ママ、赤ちゃんはどこからくるの?」6歳の娘からの質問にHさんは驚いた。「なんでいきなり、そんなことを聞くの?」小学校に上がって初めての冬休みに親子3人で旦那の実家に来ていた。村は人口が少なくYちゃんは遊ぶ相手もおらず退屈している様子だった。義父が隣りにいて答えにつまり、後で旦那に聞いたが全く心当たりが無いと言われた。2023/01/23

HANA

26
以前までちょくちょく出てきていた身内語りがなくなって、純粋な怪談集になっている。収録された話もなかなかよく特にラストで戦慄させられる「こんにちは」「課長は犬か」は絶品。特に後者の意味はわからないが兎に角怖い、というのはある意味怪談の理想ではないだろうか。他にも怪異とは違う意味で心に強く残る「体験者の手紙」。あの惨事がまだ記憶に新しいため、現地にまつわる話はどうも平静でいられない。全体的に何かいい話を除いて、理に落ちない話が多い。個人的にこういうのは大好き。それにしても表紙が気味悪いな。2012/11/04

かおりんご

21
ホラー。これ、結構好き。ちょっとほろりとする話もあったし。一つ一つが長めだけど、すぐ読める。怖さはない。2020/07/23

さりぃ

15
#怪談社書記録 #伊計翼 KindleUnlimitedで読了。 さっぱりとした書き口であまり印象に残らない。 こういうのは上手なんだろうけど1つくらい癖があっても言い気がする。 そこそこ気になる話もあったが、印象に残りにくいのが残念だけど、悪くはないので他にもあったら読んでみたい。 『許さない』『心配いらない』『人じゃない』 『来てない』『取材にならない』『愛を知らない』 最後の愛を知らないはいい話だったと思う。 伊坂幸太郎辺りが小説書いたら読みたい。 2020/06/29

ラルル

9
怪談社シリーズは今まで評価が低かったので手を出していなかったのですが、今回は評価も悪くないようなので初めて購入してみました。うん、良いです。面白かった。『こんにちは』は星新一のショートショートのような話ですが、実話だと思って読むと凄く怖い。『知っていた』は外で読んでいたにもかかわらず涙してしまいました。他の話も面白いものが多かったです。これに味をしめてシリーズの他巻も買ってみましたが、どうかな。2012/11/21

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