内容説明
時代環境への注視と綿密な調査を基盤とする著者の宮沢賢治研究のエッセンスを、上下二巻に収録。この上巻には、賢治の人と作品の基底をなす思想・信仰に関する論、書簡や交友についての研究秘話を含む重要な考察・考証、および周辺資料探索等を収める。
目次
１ 思想と信仰（宮沢賢治のフィロソフィー―詩（心象スケッチ）と宗教
二〇世紀の意味における宮沢賢治の意味の一側面 ほか）
２ 書簡と事蹟―探究と考証（書簡から見えてくるもの―賢治世界観の展開；表記と用字、あるいは時期推定書簡存疑―『新校本宮澤賢治全集』書簡集編集作業から ほか）
３ 資料と研究・ところどころ上（小倉豊文の最晩年の論考のこと、日雇のこと；「時期推定書簡存疑」のうち ほか）
４ 拾遺―初期論考（共同体・自然・信仰（上）宮沢賢治論（３）
「心象」の源流）
著者等紹介
栗原敦［クリハラアツシ］
１９４６年生まれ。実践女子大学名誉教授。宮沢賢治学会イーハトーブセンター理事・代表理事を歴任、現在参与（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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