内容説明
狐手袋とはかの毒草、ジギタリスの和名である。他にも「魔女の指抜き」「血の付いた男の指」などといった異名も持つ。実に禍々しく、怪談にはもってこいの花だ。ジギタリスといえば猛毒であることが知られているが、本書もその名を冠しただけあって実に毒気たっぷりの強烈な内容となった。致死性の恐怖とでも呼ぼうか。読後、自分の中の「何か」が確実に息絶えているのを感じるのだ。無論、怪談中毒者を自称する読者の皆様なら、その毒こそを求めているのだ!とおっしゃっていただけることと思う。ぞくぞくするような興奮と、怖気と、それを人に感染したくなる衝動と…そうした魅惑の毒が沁み込んだ本書、ぜひ服毒いただきたい。
目次
未熟ゆえ
黒きんぎゅう
別れの理由
彼女の傍には猫がいる
山姥の竈
歌瓶
ごめんね
ステルベン部屋
空からの手紙
女子高校の祠
七月のプール
遠い呼び声
禍渦
思い出は綺麗なままで
眠れる日々
キノコ
隣人付き合い
暗闇
元凶
季節巡りて
著者等紹介
鈴堂雲雀[リンドウヒバリ]
北海道出身。多数の職歴で築いてきた人脈を活かし、怪異蒐集に明け暮れる日々を送る。2013年『恐怖箱吼錆』(竹書房ホラー文庫刊)にて鮮烈なる単著デビュー
戸神重明[トガミシゲアキ]
群馬県出身。実話怪談コンテスト「超‐1/2011年度大会」において頭角を現し、恐怖箱執筆メンバーに加わる
橘百花[タチバナヒャッカ]
栃木県出身。実話怪談大会「超‐1/2007年度大会」参加を皮切りに以降も大会に佳作を発表、2010年『恐怖箱蝙蝠』(竹書房ホラー文庫刊)にて共著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
あたびー
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