竹書房文庫 １３番目の石板〈上〉

ミッチェル，アレックス【著】〈Ｍｉｔｃｈｅｌｌ，Ａｌｅｘ〉/森野 そら【訳】

竹書房（2014/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 283p／高さ 15cm
• 商品コード 9784812489000
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

２００４年１２月。イラクの大学で楔形文字を教えるイラク系アメリカ人女性考古学者ミナ・オスマンは、ある日、教え子から古代の粘土板を手渡される。誤って粘土板を傷つけてしまったミナは、中に隠された石板を発見。石板には、旧約聖書や『ギルガメシュ叙事詩』に登場する大洪水伝説と謎めいた数式が楔形文字で刻まれていた。謎を追究するうちにミナは何者かに命を狙われることに…。その背後には世界的大企業のＣＥＯオベロン・ウィートリーの影があった。やむなく元アメリカ軍少佐ジャック・ヒルクリフとともにイスラエルへ逃避行の旅に出たミナは、１２世紀のユダヤ人旅行家“トゥデラのベンヤミン”が残したメモの中に石板との関連を見いだす。

著者等紹介

ミッチェル，アレックス［ミッチェル，アレックス］ ［Ｍｉｔｃｈｅｌｌ，Ａｌｅｘ］
１９７４年オックスフォードで生まれ、ベルギーで育つ。ストラスブール大学で美術と建築を学び、修士課程を修了したあと、オックスフォード大学で古典考古学の博士号を取得。中心となる研究分野は“ユーモアの考古学”で、これまでにいくつかの論文を発表している。初めて出版した著書は『ギリシャの壷絵と視覚的ユーモアの起源』（ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレス、２００９年）。現在はオックスフォードとブリュッセルの考古学研究所で名誉非常勤研究員の立場にある

森野そら［モリノソラ］
東京生まれ。東京外国語大学卒業。英米文学翻訳者。別名義（松藤留美子）でノンフィクションの訳書も多数手がけている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[absinthe]

アクション×歴史×陰謀で、タイプとしてはabsintheが一番好きなもの。上巻は特に面白く、石板が見つかってその謎を解いていくあたり、謎の集団が石板を狙おうとするあたりはかなり引き込まれた。特に盗掘品を持ち込まれたらどうするか、など現場を知らないと描けない様な話も登場する。退屈なはずの発掘作業が活写されるが。上巻の良さに比べて問題は下巻だ

[次へ]

神話や古代の謎を追う考古学ものは大好きなテーマです。ジャックとミナの掛け合いとか心理描写などが若干粗雑なのが惜しまれますが、わくわく感を保ったまま下巻に進みます。

2014/05/27

[六花]

滅多に関わらないようなジャンルの本だが、ギルガメシュ叙事詩と聞いて読んでみた。 もともとファンタジーを除く抗争ものは好みではないのだが、この作品はオベロンの手勢との抗争が楽しみになる程度には退屈なシーンが多いと感じる。 興味深い、という意味では面白いのだが、どうにも専門的過ぎるので退屈なのである。 宗教に蒙いのが一番の原因なのだろうが、宗教は駄目でも神代は大好物だし、学者の思考は理解できるしで、まあ、読めるかなという程度か。 とにかく色々な要素が詰め込まれているので、興味を向ける所を各自見付けて楽しめばと

2017/02/07

[as-ka]

ジェームズロリンズがお気に入りな最近。これ系の本を片っ端から買ってみてようやく㊤終了。宗教も歴史も無知に等しい私には解らず読み進めるしかなく登場人物も絵に書いた様な人のみ。どうにか㊦も読んではみてるが、なかなか進まないぃぃ。

2015/05/22

[ももさく]

上巻はなかなか核心部分にはたどりつけず、読むスピードが上がりませんでした。下巻で一気に話が展開してくれることを願います。

2015/02/20