出版社内容情報
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる、元CIA局員の暗殺者ジェントリー。新たな標的に迫る彼を、次々と危機が襲う!
内容説明
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、ロシア・マフィアから、悪名高いスーダンの大統領の暗殺を依頼された。だがCIA時代の上官が現われ、意外な提案をする。大統領を暗殺するふりをして拉致せよ。成功すれば、今後命を狙うことはないというのだ。彼はロシア・マフィアの依頼を受けたように見せかけてスーダンに赴くが、次々と思わぬ事態が!『暗殺者グレイマン』に続く傑作冒険アクション。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。デビュー作である『暗殺者グレイマン』(2009年)執筆のための取材で、数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。スキューバ・ダイビングの資格も持っている。現在、テネシー州メンフィス在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
219
そのまま殺してしまえばいいものを、ちょいと情けを掛けたおかげでドツボにはまる主人公。作戦の途中でもその癖が治らずさらにとんでもない窮地に。ここまでドタバタするとイライラするのが普通だろうが、いやはや主人公の魅力で持たせているのは、さすがマークグリーニー。出発前の作戦はあっという間にぐちゃぐちゃ(主人公の所為だけではないのだが)、その後はすべてアドリブ作戦。全編通じる飽きさせないサービス精神。銃撃戦に爆発に国際陰謀、超ド級特盛大盛てんこ盛り大作。2020/12/26
KAZOO
123
グレイマンのシリーズ第2作目です。内容的には簡単な話ですが、主人公の活躍がノンストップシネマを見ている気がします。またイメージもダイハードのブルース・ウイリスや最近この分野での活躍が目立つリーアム・ニーソンを目に浮かびさせつつ読みました。一気に読めて睡眠時間が減ってしまいました。映画化してほしい気がします。2015/06/24
KAZOO
97
全て忘却の彼方での再読です。前作はナイジェリアの大統領の弟を暗殺したために追われる身になりましたが、今回はロシア・マフィアの依頼を受けスーダンの大統領暗殺を請け負います。さらにアメリカのCIAからはその大統領の拉致を自分の身の自由とともに依頼されます。スーダンに到着するのに手違いがあったりして、さらに正義感あふれる国際刑事裁判所の女性捜査官を救ったりで満身創痍になりながらも危機をのりこえますが、様々な事情から大統領がCIAにより暗殺されます。さらに今後はCIAから狙われるということになります。2022/08/14
honyomuhito
95
究極の行き当たりばったりヒーロー。いやもう生き当たりばったりと言いたいくらいだ。アンタ主人公じゃなかったら何回死んでると思ってんだと小一時間説教したい。大統領の言った「お前の人殺しと俺の人殺し何が違うんだ?」たしかに俺だけは特別なんだとか言い出すとテロリズムの始まりか。そう考えるとこのヒーローは迷っているところが良いのか。しかしなんとも隙の多い主人公だ。最近思うがハードボイルドやアクション系の主人公って意外におっちょこちょいが多いhttps://chirakattahondana.com/暗殺者の正義/2019/08/16
ケイ
91
戦地と呼ぶべき地域にありながら、夢見る少女状態の心持ちと呑気な正義感というものは作品の価値自体を下げてるだろうとの印象を持ってしまった前半。後半になると、グレイがこちら側にとどまるために必要な人物であったのかなとも思い直す。やはりあのオトコが出てこなくちゃね、全体のトーンが全然違う。しかし、なぜこうも酷い傷ばかり負うのかしら。シリーズを読み続けていく気力はあるかと自分に問うている。2024/08/30
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