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内容説明
2月18日。アトランティックシティの有力者の息子が忽然と消えた。市警察の刑事ブルームは17年前の同じ日に起きた失踪事件を皮切りに、毎年男たちが消えていることを突き止める。そんな矢先、17年前の目撃証人という元ストリッパーが名乗り出る。彼女は過去を封印し、理想の家庭の主婦として生きていた。一方、あの日人生を狂わされた元報道カメラマンのレイは、再び“血の記憶”に苛まれてゆき…。
著者等紹介
コーベン,ハーラン[コーベン,ハーラン] [Coben,Harlan]
ニュージャージー州出身。これまで5000万冊以上を世界中に送り出しているベストセラー作家。スポーツエージェントのマイロン・ボライターが活躍する人気シリーズ第1作『沈黙のメッセージ』(早川書房)が1996年にアンソニー賞を受賞、のちに同シリーズでエドガー賞、シェイマス賞も獲得し、3つの賞に輝く初の作家となる
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年奈良県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
43
刑事ブルームは17年前に起きたスチュワート・グリーンがキャシーというストリッパーとともに姿を消した事件を追っていた。そして今またカート・フリンという地元有力者の息子が17年前と同じ2月18日に姿を消す。そこに元ストリッパーのキャシー(現在は弁護士婦人で二児の母)が現れる。やがて事件は大量殺人の様相を呈してくる。主要人物たちの17年間の苦悩や屈折を浮き彫りにしながら進むミステリー/サスペンスで、さすがコーベン、終盤100ページ余りのハラハラ感は圧巻でした。2023/05/26
hit4papa
33
パパラッチくずれの写真家。過去を隠す元ストリッパーの主婦。ある男の失踪事件を契機に、この二人と彼らの周辺の人々の過去が明らかになっていくというミステリです。別々の道を歩んできた男女が、再び接点をもち始めた時、今の生活に綻びがうまれていきます。幸福に慣れてしまえば、失うまで幸福の大きさに気づかない。そんな危うさが上手く表現されています。わけもわからず命の危険に晒される主婦は、家庭崩壊の危機にも直面していきます。事件の真相の意外性は著者ならではです。エキセントリックな殺人者カップルがよい味をだしています。2018/09/06
み
28
読み始めギブかと思ったものの、途中からはさくさくと。犯人は、全く予想してなかった…。2022/03/01
barabara
12
ハーラン作品初。一風変わったキャシーの過去からグッとつかまされた。不気味な良家の子弟風カップルも怖すぎ。普通読み物ではいい人キャラの犯人に行き着くまでの二転三転が上手い。アトランティックシティ…一生行くことないだろうな(笑)2013/10/26
KUMYAM@ミステリーとSF推し
10
ハーラン・コーベンが女性キャラをこんなにもカッコよく書いてくれる作家だって、もっと早く気づいたらよかった。てか、遡って読むか。2019/05/29