内容説明
父とおなじようにはなりたくない―日本一黒猫に横切られる男・鴨志田陽は幼い時からそう思って生きてきた。占い師を職業としていた父はぐうたらで生活力のない男と幼い陽の目には写っていた。しかし、運命のいたずらは陽に占い師を目指す道を示す。なかなか仕事の決まらない陽は、占い学校に通う決意をする。占いの勉強をする中、様々な人と出会い、その中で少しづつ幼い時の父の記憶を思い出していく。迷信好きだった父は、ことあるごとに陽に教えていた。“クシャミをすると自分の噂を…”“雷が鳴ったらへそを…”“雛壇を片付けないと…”、教えられた迷信を思い出すと同時に、これまで思っていた父親とは別の姿が浮かんできた…。そして、占い師という職業の奥深さを知った陽は、父親と同様に黒猫占いを始めることにする…。
著者等紹介
十月サクヒ[ジュウガツサクヒ]
1990年生まれ。美術系高校を卒業後、アミューズメントメディア総合学院大阪校ノベルス学科に入学。不思議な変遷をたどり、『くろねこルーシー』でデビュー
永森裕二[ナガモリユウジ]
1968年生まれ。愛知県出身。AMGエンタテインメントにて邦画製作担当プロデューサーとして現在までに映画・テレビの製作・原案・脚本を80作以上手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨリヨリ
35
皆それぞれ悩みを抱えながら乗り越えて生活しているんですね。2014/05/28
鈴
17
下巻になって雰囲気がかわったと思ったら、まさか上下で著者が違うとは。原案者は同じで書き手が違うというのは面白いな。どちらかといえば、ちょっと下巻になって読みにくいなぁとは思ったのだけど。電子書籍で読み放題じゃなかったら読んでなかったかなー。2015/03/22
ともとも
11
前回同様、黒猫を飼っているということもあり、続編も気になっていたという こともあり、手にとってしまいました。 ルーとシーの健気で可愛らしさに心癒されながらも、人生は、波乱もありますが、 乗り越えられない波乱はないと、前向きな気持ちにさせられながらも、 登場人物の優しさ、温かさを今回も感じ、人と猫とお互いで支えあっているからこそ、日々一生懸命に生きることが出来るのだということを痛感させられてしまいました。 辛い時の人情の大切さ、愛を充分に感じながらも、癒しと救いがある物語で 本当に良かったです。2014/11/16
白湯
9
上巻下巻で作者が違ったのか!えええ? とあとがきを読んで驚いたー なんでそんなことに?!笑 読んでいて特に気にならなかったので全く問題ないですが (;^ω^) 内容的にはとくにひっかかる所も考え込むところもなく、猫かわいいなー、という感想と 先代占い師の父親が報われた感があってよかったねぇ、という軽い読後感。 2013/09/15
ううち
8
さらっと読みやすかった。幸子がいいキャラです。2014/02/26