悪者扱い

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784812446751
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0076

内容説明

弟子暴行死事件で協会に裏切られた私(第十五代時津風親方)が、八百長、暴行死事件、相撲協会…マスコミが無視した真実を告白する。

目次

第1章 室蘭から両国へ
第2章 八百長の味
第3章 協会の嘘
第4章 弟子の死亡事故
第5章 歪んだ裁判
第6章 悪者扱い

著者等紹介

山本順一[ヤマモトジュンイチ]
第十五代時津風。1950年(昭和25)年2月28日、北海道室蘭市出身。13歳の時に上京し時津風部屋に入門。昭和38年9月場所で中学生力士として初土俵を踏み、19歳で幕下優勝を飾り十両昇進、昭和47年3月場所で入幕を果たした。得意手は右四つ、寄り切りで、最高位は小結(昭和54年7月場所)。四股名は、山本→山本川→双ッ竜→双津竜。昭和57年11月場所を最後に現役を引退。部屋付き親方(錦島)を経て、平成14年に第十五代時津風を襲名し、時津風部屋を継承した。平成19年10月に日本相撲協会から離れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gtn

22
親方が弟子にあんな優しい物の言い方をする訳がない、ビール瓶で小突いただけで頬が切れる筈がない等、細かい疑念はある。弟子にやる気がないと分かった時点で、すぐ破門すべきだったという落ち度もある。だが、著者を切り捨てることによって協会が保身に走ったこと、弟子の死因を全て著者に擦り付けられたことは、おそらく事実だろう。著者の現役時代、双津竜の頃、高見山に次ぐ巨漢で、かつ、人相があまり良くなかったため好きではなかったが、本書を読み、深く同情。2022/04/29

ピオリーヌ

10
この本に書いてあることが全てかは分からないが、2007年の時津風部屋新弟子暴行死事件について大分印象が変わった。時津風曰く、実際に暴行した兄弟子三人が口裏を合わせて時津風の指示の暴行であったとしたという。また新弟子の親にも問題があるように感じた。弟子について。霜鳳については好印象を持ち、八百長についても濡れ衣ではないかと記す。ただ時津海については手厳しい。後輩の面倒を見るタイプではなく、人の上に立つタイプではないとする。その時津海が処分を受けた今になり重みを増す言葉である。2021/06/08

千本通り

2
八百長の話も出てくるが、メインは弟子の死亡事故事件だろう。未成年で注意されてもタバコを吸い続ける問題の弟子。不良息子を家族ではどう仕様もなくなって相撲部屋に置き去りにする弟子の父親。相撲というプロの格闘技を目指すなら、体罰やしごきは当たり前と覚悟すべきなのに認識の甘い父と息子。体罰はあるだろうが兄弟子たちが手加減するだろうと思った親方の認識も甘かった。書いてあることはみんな本当だと思った。2021/03/26

Gen Kato

2
相撲社会のダークサイド。同時に、人間というもののイヤな部分… この親方ひとりに責任を押しつけるのは確かに行き過ぎ。ことあらばとかげのしっぽ切りに徹するのは、相撲社会も今話題の某研究所も変わらない、日本社会最悪の病理だという気がする。戦い通して復帰した蒼国来の見事さよ。2014/04/16

ao-king

1
弟子死亡事件で相撲協会を解雇、逮捕された元時津風親方が事件の真相について語った本。もちろんこの本の内容を全面的に信じるわけではないが、いろいろと考えさせられる部分があった。世間的にはもう終わっている事件であるし、これからこの件に関する評価が覆ることはないとは思うが、「こういう面もある事件だった」ということを相撲ファンの知識として知っておくのには良いかもしれない。2012/12/05

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