内容説明
暗黒の実話を集めた「東京伝説」第11集最新作。平山夢明の手で、人間の暗部が抉り出される。
目次
林檎
エアコン
アイモトヒカル
引き屋
シーハー魔
吐く女
さて問題です
紳士
サンドイッチ
懇親会
復讐学旅行
行商
出会い系
削減
なんでも屋
雨の女
山の自販機
観覧車
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川生まれ。『独白するユニバーサル横メルカトル』で「第59回日本推理作家協会賞短編部門」を受賞、同タイトルの短編小説集(光文社刊)が「このミステリーがすごい!」一位。また『DINER(ダイナー)』(ポプラ社刊)が2010年第28回冒険小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
19
シリーズものなのですね。ぞわぞわするものが多かったです。頭がおかしい、変質者や犯罪者の話が特に怖かったです。裏社会などもからないところもあります。こんなこともあるのかもしれないと思うとより怖いですね。夏の暑さにどうぞ2018/08/07
hannahhannah
17
東京伝説シリーズ第十二弾。「紳士」や「おふくろの味」みたいな家族間の不快な話はキツい。「引き屋」や「メスモウ」みたいに瞼を縫った糸を引っ張ったり、二人の人間が糸がついた釣り針で瞼を刺して、互いに引っ張り合うのもエグい。著者が、まえがきで「誰かが誰かを殺したり、犯したり、騙したり、襲ったりする風潮が昭和のケツに差しかかるあたりから激しくなってきた」と書いてるけど、犯罪の統計見たことあるのかね?「この国はもうダメです。本当に幸せになりたいのでしたら、自分で選んだ好きな国に脱出しましょう」とあるけど、優秀な人間2017/02/03
007
15
これも怖かった。オカルトとは違う身近に潜んでいそうな恐怖。もう前書きから怖い。ほんとにこんな人達いるの?それもこんなにいるの?狂気ってこんな近くにあるのか?2016/01/24
Ai
12
もうね、一人暮らしする女性にはサバイバルブックとして、警察から配った方がいいと思うのよ、このシリーズ。2019/01/07
猫丸
11
恐怖物語において「理不尽な二択」は定型のひとつであろう。鉋(かんな)を手にした侵入者が問う「頭か足か」。どっちもイヤだなんて答えを許さない強固さ。花子さん系の「赤い紙青い紙」の選択肢も袋小路だし、口裂け女は二択ではないにしても「わたしキレイ?」と問われてどう答えれば正解なのやら。形式的に選択の余地があるようで実は無い。絶望を招来するテクニックとして継承されるだろう。「ファイザー?それともモデルナ?」も然り。どっちにしても発熱しちゃうのだ。2021/12/21
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