内容説明
「私が会社を辞めることになったのは二週間前に“ねこ”と出会ったことが原因だった。私はいつものように出勤し、いつものように仕事をする。人事部の部長である私に課せられた任務は、“リストラ”を遂行すること。私の名前は『鬼塚汰朗』。ある会社の人事部の部長である―」一流企業の人事部長・鬼塚汰朗。職場にあっても家族にあっても自分自身を厳しく律し、社員はおろか家族にさえ甘えを許さない。人生に安らぎなど必要ないと考えていた。ある晩、鬼塚は立ち寄った公園で、捨てられた子ねこを見つける。ウルウルとしたその瞳。見つめ合う二人。気がつくと、鬼塚は子ねこを抱いて、自宅前に立ちつくしていた…。癒しとは何か、生きるとは何か―がんばっている人すべてに贈る、笑いと感動の子ねこと中年の物語。
著者等紹介
亀井亨[カメイトオル]
1969年生まれ。日本デザイナー学院中退後、映像プロダクションOFFICE YOUに就職。TBS系列福岡RKB毎日放送で情報番組のディレクターを3年勤めた後に上京し、映画業界へ。劇場公開作初監督の『心中エレジー』(2005)は、海外で高い評価を受け、数々の賞を受賞した
永森裕二[ナガモリユウジ]
1968年愛知県出身。AMGエンタテインメントにて邦画製作担当プロデューサーとして現在までに映画・テレビの製作・原案・脚本を30作以上手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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赤い肉球
16
映画が封切られた時に観ました。トラちゃんが凄いかわいくてかわいくて!またこの本を読んでトラちゃんに再会出来て嬉しい!堅物の鬼塚がトラにメロメロになるなんて!そのギャップが面白い!ほんとはトラと一緒にいるときの鬼塚が本来の姿なんだと思う。クールな響子さん、いいなぁ…憧れてしまうなぁ♪トラちゃんを家族の仲間入りをしたその後の鬼塚家は話題の絶えない明るい家庭でいつづけたって思う。やっぱりペットが家に居るっていいよね!2015/09/19
Penguin
8
表紙買いしたが、思いの外良かった♪2012/07/20
シン
4
物語の面白さはそうでもないけど、やっぱり猫は良いですな(笑)2011/02/25
澤水月
3
「ねこタクシー」監督、亀井亨が初めて手がけた動物ものドラマ・映画の小説版(亀井も共著)。あの平山夢明「超」怖い話TV化を平山本人大満足の形で成功させた鬼才ならでは、決して擬人化のない、単に甘く癒してくれるのでもない独特の空気感。必読2010/05/28
あずー
3
ほんわかします。