内容説明
太平洋の孤島に取り残された48人の人々。シドニー発ロサンゼルス行きのオーシャニック航空815便がこの島に墜落したのだ。生存者の一人、アーティストのジェフは他の人々と距離を置き、取り憑かれたように創作に没頭する。次々と生まれていく不可思議なオブジェ。ジェフの心はいつしか、自らの作品に支配されていく。事故以前のジェフは、30代前半という若さながら、人も羨む人生を送っていた。画壇での華々しい成功、数多くの女性との後腐れのない情事。やがてスコットランドの大学に招かれ、創作の合間に講義を受けもつことになった彼は、運命の女性に出会う。生徒のサヴァンナを一目見た瞬間、理不尽なほど激しい恋に落ちたのだ。ほどなくサヴァンナと結ばれ、これまでにない幸福に浸るジェフ。しかし二人の関係は大学の知るところとなり、思わぬ悲劇が襲う…。
著者等紹介
大城光子[オオキミツコ]
東京生まれ。東京外国語大学卒。フリーの通訳、コーディネーターとして映像、ビジネスなどの分野にて活動後、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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