月給１２万のヒーロー―がんばれ！！侍ベアーズ

津川 晋一【著】

竹書房（2006/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 281p／高さ 19cm
• 商品コード 9784812425381
• NDC分類 783.7
• Cコード C0076

内容説明

野球選手という憧憬を捨てきれず集った賞味期限ギリギリの若者たち。アメリカに渡って、毎日バス移動とモーテル暮らしを続けた。そして、泥と汗にまみれながら、一途に夢と白球を追った。そのチームを束ねたのは、最年長のネレーこと根鈴雄次。引きこもりを経て高校を中退し、両親の離婚や夜逃げなど一度は人生のドン底を味わった。そこから這い上がったネレーは、東京六大学野球で史上２人目の代打逆転サヨナラホームランを放ったあと、マイナーリーグに活路を見出した。アメリカの独立リーグに誕生した日本人のみのプロ野球チーム「サムライ・ベアーズ」奮闘記。

目次

サムライベアーズとは。そして、叶わなかった夢を越えて。
結成する。そして、崖っぷちの男たちが集う。
連敗が続く。そして、モリタは茨の道を歩む。
キャプテン、ネレー。そして、彼は流浪の身となる。
リッキーは「諦めるな」と語る。そして、ナンちゃんは頷く。
低迷する。クロマティの横暴は続く。そして、解雇の嵐。
約束の本塁打を放つ。そして、マイちゃんは傍らにいる。
復調する。そして、ミウラは決意を固め、イガラシは立ち直る。
好調が続く。そして、ヤジマは現役に戻る。
激震に見舞われる。横暴は悪化する。そして、コーノさんの暴路。
ホリイさんは「逃げるな」と語る。そして、彼らは団結する。
シャンパンファイトを誓う。そして、レンタローは忘れられない。
最終戦を迎える。そして、彼らに「逆転」の「勝利」はあるのか。
日本へ凱旋する。そして、彼らの運命は動き始める。
恩師山中監督と戦う。そして、ボールは空高く飛ぶ。
解散する。そして、彼らは野球選手が夢だった。

著者等紹介

津川晋一［ツガワシンイチ］
１９７１年、愛媛県生まれ。筑波大学を卒業後、ＮＨＫにディレクターとして入局し「ニュース７」「おはよう日本」「サンデースポーツ」などを担当。雑誌の編集長を経て渡米し、現在はシアトルマリナーズを中心にメジャーリーグを取材している。テレビ番組の構成・演出、新聞や雑誌の執筆などスポーツメディア全般で活動（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ハッピー]

【図書館】 タイトルに惹かれて借りた初読みの作家さん．ちょうど10年前にアメリカ独立リーグに実在した侍ベアーズを根鈴雄次選手目線で描いた1冊．読み終わって何気なく読み返した序の文章にジンときました！

2015/06/29

[じゃんけん]

日本にも色々独立リーグが出来たけど、アメリカの独立リーグにチャレンジしていく姿勢はすごいな。

2013/11/24

[さりー]

野球は見てると思ってたけど、独立リーグの日本選手だけのチームってしらなかった。ルポルタージュかな。

2013/02/04

[とみす]

自分の夢を捨てきれない大人たちの青春小説。自分の夢とは？それは大事にしているものか？心のなかで輝き続けているのか？この本を読んで考えるようになりました。刊行から6年、根鈴選手はまだ野球を続けている。

2012/01/18