内容説明
変わりたい―。昔から、北斗の行く所には災いが起こる。その為、接触嫌悪症を患った北斗は部屋に閉じこもりがちの生活を送っていた。自分を取り巻く不思議な因縁はいったい何なのか…。その原因を突き止めるため、北斗は母の故郷、八ツ島へ向かった。七歳の頃その島で記憶を失ったのだ。記憶をたどれば、どこへ行っても疫病神の自分を変えられるかもしれない。しかし、そこで北斗を襲ったのは、再度の記憶喪失だった。島に着いてからの記憶がない北斗の身体には、誰かと抱き合った後のような痕跡が残っていて…。幾重にも折り重なる謎と屈折した人の感情が絡まりあう、エモーショナルラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
22
北斗は母の故郷、八ツ島へ向かった。七歳の頃その島で記憶を失ったのだ。またそこで北斗を襲ったのは、再度の記憶喪失だった。島に着いてからの記憶がない北斗の身体には、誰かと抱き合った後のような痕跡が残っていて…。島の古い因習、母の謎の死。北斗が蛇と絡むシーンが萌える。克哉は良い奴だった。北斗と克哉で蛇を退治したからこれで島の古い因習は無くなったんだよね。雪舟さんの挿絵が話ととても合ってました。2018/09/02
妖才アイランド
17
期待通りの面白さでした。次第に謎が明らかになっていく話が好きなので楽しめました。母親の言葉を思い出した主人公と同じくショックを受けましたが、後で助けに行った事実を知って後味の悪さが残らず良かったです。2014/10/13
きなこ
14
電子書籍。古い因習に閉ざされた島。重苦しい雰囲気で話が進む。時折出てくる蛇が何とも言えず不気味で、おまけにあんなエロいことまで⁈克哉が言っていたように、始終ネガティブだった北斗がやるときゃやってくれ、その後前向きな気持ちになってくれてよかった。でも最後までゾッとさせられた…2014/05/15
ちるる
14
閉鎖的な島、神子、古い因習…薄暗い設定と影のあるイラストがばっちり合っていて良かった!そして蛇(触手)のシーンは噂に違わずエロかったww克哉には悪いけれども数あるエロシーンの中で一番いやらしかったです(笑)できればもっと長くても良かったな〜。こういう土俗的なオカルトめいたお話の場合、北斗のような清楚美人系(でもエロい)の受さんが一番しっくりくるな〜と改めて思いました。しばらく触手にハマりそうです♪2011/05/22
草薙香里
12
無事に儀式を乗り越えるばかりか打ちきりにまでするとは凄い!もう、怯えて暮らさなくて良いのですね。東京と島、別々に暮らすことになりましたがいつまでもラブラブなんだろうなこのふたり2014/06/22