内容説明
キョンと深く愛し合いながらも、長年陰日なたに自分を支え、一途に愛してくれるミレとも別れられず、ボクスは二人の間で苦悩していた。キョンもまた、ボクスの心を占めるミレの存在の大きさを知りながらも、日々、ボクスへの思いを強くしてゆく。一方、スリから完全に足を洗ったボクスは、スタントマンとしての才能を開花してゆき、最初は「前科者」として色眼鏡でボクスを見ていた周囲も、その人柄と仕事振りからボクスを一人の人間として認め始める。そんなある日、弟分のコブンがしでかした事件によって、ボクスはまたもや、刑事ジョンダルに執拗に付き纏われ、キョンと共に危機に陥る。二重、三重の苦しみを抱えながらも、決して希望と明るさを失わないボクスが、キョンと最後に掴んだものは…。
著者等紹介
大久保裕文[オオクボヒロフミ]
建築家、都市計画家として地方都市のまちづくりに携わる。佐賀大学、九州産業大学、九州国際大学等でデザインや都市計画論の講義を持ち、文筆活動も行う。九州芸術工科大学大学院(現九州大学)修了。北九州市小倉北区在住
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