内容説明
江陵病院―韓国でも最新の設備と有数のスタッフが揃う総合病院。天才的な技量を持つ医師キム・スヒョンは、１年間に渡るアメリカ研修を終え、院長である祖父のこの病院の胸部外科に戻ってきた。スヒョンは天才的な技量を持つが、患者の事よりも技術や名声を求める野心家と周囲からは見られていた。一方、胸部外科長である兄のジュンギは、弟とは対照的に常に患者の事を第一に考える誠実さから人望も厚かった。だが技術の上では弟にコンプレックスを抱いていた…。帰国早々、ジュンギが手術不可能と判断した患者をスヒョンが手術し、成功を収める。一方、友人の妻の手術を担当することになったジュンギは、スヒョンの意見を無視してオペを行い失敗してしまう…。大病院を舞台に対照的な医師兄弟を通し、現代医療の問題、人間の命の重さを描く、韓国版「白い巨塔」。
著者等紹介
進藤良彦［シンドウヨシヒコ］
１９６６年札幌市生まれ。中１の時に長谷川和彦監督の『太陽を盗んだ男』を見て映画監督を志し、自主映画製作、助監督などを経て、映画・映像業界を中心とするフリーライター業に
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