内容説明
ペリーヌはインド生まれの13歳。祖父のいるフランスに向けて両親と長い旅をしているが、しかしその旅の途中で相次いで父母を亡くしてしまう。ようやく辿り着いた祖父の村。だが、祖父ビルフランは冷徹でペリーヌは孫であることを打ち明けられず―。限りなく優しく強いペリーヌの健気さが感動を呼ぶ、『世界名作劇場』らしい人気作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
43
「世界名作劇場」文庫。1978年に放映されたアニメーションの「ペリーヌ物語」のノベライズ。原作の「家なき少女」は子供の頃からのお気に入りの話でしたので、既に大学生になっていましたが、毎週とても楽しみに観ていたこと思い出されます。後書が和田慎二さんなんですね。『おかしな犬を連れた、ヒラメ顔に目鼻がチョンチョンの少女がなぜ!こうも美しく知的に見えるのか。』将に(笑)。因みにおかしな犬バロンはアニメのオリジナルキャラ。主人公に絡ませる為、無理矢理登場させる恒例のペットキャラの中での数少ない成功例だと思います。2022/02/08
kagetrasama-aoi(葵・橘)
27
世界名作劇場熱が!中でも一、二を争う程好きなノベライズ本。アニメが放映されたのは、大学生の頃。マローの「家なき少女」は子供の頃からのお気に入りの本だったので、楽しみに観てました。アニメ化されると必ずと言っていい程おかしなペットが登場して!私は好きではありません。でもこの作品の犬のバロンは物語に本当によく溶け込んでいると思います。原作はもちろんですが、大人になって読んでも感動する作品です。2020/01/18
糜竺(びじく)
23
引き込まれて、一気に読んでしまった(笑)。以前、TVで放送していたアニメ世界名作劇場の作品で、そのノベライズ本です。主人公のペリーヌはインド生まれの13歳で、祖父のいるフランスまで両親と旅に出るけど、その父母とも途中で亡くしてしまう(泣)。やっと祖父の村にたどり着くけど、祖父は大工場の社長で、近寄り難い冷徹な雰囲気で、自分が孫だと打ち明けられない・・。この作品は、ホント色んな出会いや別れ、主人公や他の登場人物達との温かな触れ合いなど、とにかくいい場面が目白押しです。素晴らしい感動を頂きました。ありがとう!2013/10/04
のびすけ
21
1978年放送のアニメ「世界名作劇場」のノベライズ。アニメはリアルタイムで見ていなかったので何の予備知識もなく読みましたが、感動で胸が震えました。インドから父の故郷フランスへの苦難の旅。悲しい両親の喪失。工場を経営する祖父に孫であることを打ち明けられない苦悩。どんなに辛い困難があっても、母が残した言葉を胸に、ペリーヌは決して挫けず、優しさと誠実さを忘れない。ペリーヌの献身的な愛は人も町も幸せに変える。とても素敵な物語でした。ペリーヌの特徴あるヒラメ顔はインド人の血を引く母親譲りだったんですね。2024/03/26
kagetrasama-aoi(葵・橘)
2
突然、少年少女世界名作~的な読書がしたくなりました。第八弾!2014/03/18