成田空港検疫で何が起きていたのか―検証 新型コロナウイルスの水際対策

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成田空港検疫で何が起きていたのか―検証 新型コロナウイルスの水際対策

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  • サイズ 46判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594090425
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

──成田空港検疫所600日間の闘いの記録と元検疫所長からの提言──

空港検疫は、国内へのウイルス流入を阻止する最初の関門である。
新型コロナ感染症のアウトフ?レイクにおいて、その水際の最前線で何が起こっていたのか? 
元成田空港検疫所長による記録の書。

普段、ほとんどの人が意識することのない空港検疫だが、新型コロナウイルスの流行によって注目を集め、水際(出入口)=検疫というイメージから、時に「お粗末」「対策が粗い」など批判の的となった。
圧倒的な人員不足の中、現場ではさまざまなドラマも起こっていた。
検疫体制強化のために机や椅子をはじめとした備品をレンタルしようとしても、ウイルス汚染の風評被害を懸念し、リース業者は頑なに対応を拒否した。
帰国する日本人たちの横暴な態度にも悩まされた。
そして、パンデミック下のオリンピックでの検疫という、前代未聞の事態も経験することになる。

未曾有のパンデミックに検疫が混乱したのは事実。しかし、今回生じた数々の問題は、従来、検疫制度が抱えてきた問題が、コロナという極めて厄介なウイルスによって顕在化されたことによるところが大きい。この経験を検証し、改めるべきことは改めていかないと、次、新たなウイルスがやってきたとき、私たちは同じ過ちを繰り返すことになる、というが著者の切実な思いである。

2020年春から始まった新型コロナウイルスのパンデミックの記録と、この先、議論・検証される検疫制度改革に対する現場からの提言。


【本書の目次】
1章 嵐のような日々
2章 パンデミック下でのオリンピック・パラリンピック
3章 検疫と水際対策
4章 コロナ前夜
5章 アフターコロナに向けての提言

内容説明

法律の壁、マンパワー不足、鳴りやまないクレーム電話、「自称識者」のデマ、人々の誤解、オリンピック対応…―成田空港検疫所600日間の闘いの記録と元検疫所長からの提言。

目次

1章 嵐のような日々(悪い予感;鳴りやまないクレーム電話 ほか)
2章 パンデミック下でのオリンピック・パラリンピック(一年後、開催されるのか?;ハード面の整備 ほか)
3章 検疫と水際対策(検疫の仕事;食品の検疫 ほか)
4章 コロナ前夜(さまざまな立場で;パンデミックは「災害」か? ほか)
5章 アフターコロナに向けての提言(危機管理とは備えること;検疫所の機能強化 ほか)

著者等紹介

田中一成[タナカカズナリ]
元厚生労働省成田空港検疫所長。静岡市保健所長(2021年10月より)。1987年、山口大学医学部卒業。1991年、山口大学大学院医学研究科修了、医学博士。山口大学医学部助手、厚生省健康政策局医事課試験免許室試験専門官などを経て、2007年、JAXA有人宇宙技術部宇宙医学生物学研究室主幹開発員。2010年、文部科学省研究振興局ライフサイエンス課ゲノム研究企画調整官。2011年、内閣府参事官(ライフイノベーション担当)。2012年、厚生労働省神戸検疫所長。以降、同・東京権益所長、同・北海道厚生局長を経て、2018年、同・成田空港検疫所長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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りらこ

30
水際対策という言葉を聞かない日はなかったくらい一時は外から来る病気、なんとか日本で蔓延させないために食い止めるのは成田空港や、港だとハラハラしながら見守っていた時期があった。この本は成田空港の検疫所所長が東京オリパラの開催までの空港での検疫の様々を書いたものだ。きっともっと葛藤や迷いもあったはず、本省からの言葉に反発したこともあったのでは?でも一つずつその時の最適解を出しながらなんとかこなしていく日々だ。それでも漏れが出てしまう、逃げ出す人が出たり不測の事態が起こるなか出口の見えない闘いだ。2023/03/20

spatz

14
私たちの生活も考え方もコロナととも激変してからもう何年かが経つ。 島国である日本に常に突きつけられる、水際対策。 検疫官、の仕事の現状を知っている人がどれだけいるだろうか。 成田空港の検疫所という最前線の現場で指揮をとっていた方の直接の言葉は重かった。 そして戦いは、まだまだ続く。 #NetGalleyJP2022/11/30

とろりんとう

6
成田空港検疫所及びコロナ感染症対応の裏舞台が良く分かる。官僚組織として法律に基づいた対応が求めれる現実と、実際現場で起こっている事象との乖離。その中で、一生懸命に打開策を見つけ、実行してきた職員の方々に感謝。今後の対応は政治家がどう動くかだろう。2022/07/01

お抹茶

2
著者は元成田空港検疫所長。WHOが定めたIHR(国際保健規則)の大原則や検疫官の権限の範囲で,現場がいかに苦闘していたかが伝わる。きっと理不尽なことへの怒りや嘆きも多かっただろうが,「現場監督」として現実的にできることを進めていくところに,有事に立ち向かったプロの矜持を感じた。2022/10/03

philosophia1976

0
元成田空港検疫所長による新型コロナ禍発生からTOKYO 2020大会終了までの検疫所の仕事について書かれた本。検疫を拒む人、逃げる人、立てこもる人、怒り出す人。それでメンタルを壊して立てなくなった検疫官も多いという事実はもっと知られていいと思う。海外や国内での足取りを知られたくないやましい帰国者ほど質問表を書かずごねるのではないかという。検疫法違反者への罰則は決まっているのに適用基準が決まっておらず裁判所への申し立て手順も決まっていないのだそうだ。次なるパンデミックに向けて議論すべきとの提言は支持したい。2023/05/17

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