内容説明
ポップル一家は理想の農場を求めて新天地オーストラリアにやってきた。しかし、開拓間もないこの地ではすべてがうまく行くわけではなかった。理想と現実のギャップに苦しむ大人達を尻目に、動物好きのルーシーはオーストラリアの珍しい生き物達に大興奮！姉のケイトと一緒に大自然を満喫するのだった。夢に向かって家族の団結を描く『世界名作劇場』の珠玉作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
27
以前、TVで放送していたアニメ世界名作劇場の作品で、そのノベライズ本です。舞台は開拓時代のオーストラリアで、イギリスから移住してきた家族の物語です。何か大きな事件が起こるというわけではありませんが、理想と現実のギャップに苦しみつつも、それを乗り越えていきます。開拓民はホント不便な生活だったと思いますが、たくましく、また、暖かい家族の有り様はいつの時代も変わらず、いいもんだなあと思いました。自然や動物達、また先住民との触れ合いなど、なかなか経験できなさそうな話が盛りだくさんでした。読んで良かったです。2014/01/15
のびすけ
22
1982年に放送された｢世界名作劇場｣シリーズのアニメのノベライズ。イギリスから開拓農民としてオーストラリアにやってきたポップル一家の物語。自分の土地で農業をやる夢を持ってオーストラリアへ渡ってきたものの、そこには様々な困難が待ち受ける。動物好きで天真爛漫なルーシーと動物たちとの触れ合いもこの物語の見どころ。物語の終盤、ルーシーの事故からプリンストンさんとの出会い、ポップル一家の夢が叶うまでの展開は感動的でした！ルーシー役の声優、故･松島みのりさんの解説が貴重。2022/04/24
kagetrasama-aoi（葵・橘）
2
マイディア ストーリー熱に続き、「世界名作劇場」熱に（笑）。「アルプスの少女ハイジ」と「赤毛のアン」は子供の頃からのお気に入りでリアルタイムで観ましたが、それ以外は子供と観た（再放送でも）作品が多くて、懐かしいです。これは原作を読んだことなかったので、凄く続きが気になりました。イギリスからオーストラリアに移民した一家のお話なんですが、本当に大変だったことがわかります。５０話は長いけど、文庫本１冊のノベライズで充分感動できる作品になっています。子供の為に購入した押し入れからの発掘本です。2017/10/14
